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日本工業経済新聞社(茨城)
2013/08/22

【茨城】県筑西土木の旧鬼怒川大橋撤去/9月に下部6件

 県筑西土木事務所道路整備課は、県道筑西三和線に架かる鬼怒川大橋の旧橋撤去工事(筑西市関本下〜結城市山王)で、上部工に続いて下部工も9月に順次発注する予定だ。下部工は橋台2基や橋脚16基を工事6件に分けて一般競争入札で公告を見込む。先行するトラス部分の撤去が間もなく完了する予定で、渇水期の11月ごろから両サイドの上部工が撤去される。それに続いて下部工も撤去に入り、来年5月末までに工事完了を目指す。そのほか橋脚3基のみ来年度の渇水期に撤去を遅らせる方針。

 鬼怒川新橋が完成したことを受け、旧橋を上部から順次撤去している。撤去の修正設計を、昨年12月、樺キ大(東京都中央区)に委託。昨年5月の水位上昇に伴い矢板を打つ高さが変わったことによるもので、ことし3月までに策定が完了している。
 旧橋の上部構造はコンクリートゲルバーT型、ワーレン型トラスで、路面位置が上路橋と下路橋、床版材料は鋼床板。
 全長625mのうち、およそ中央に位置するトラス部分の4径間(橋長220m、P9〜P13)を、橋梁メーカーの横河工事梶i東京都豊島区)が解体中で、9月中には完了する見通し。
 これに続いて両サイドの上部工をそれぞれ公告し、22日に開札する。筑西市側がA1〜P9で橋長225m。結城市側がP13〜A2で橋長180m。施工業者を決めた後、河川法に基づく国の許可を待って渇水期の11月ごろから着工する。工期は来年3月15日まで。
 下部工も本年度に予算が確保できたことから、橋台や橋脚を工事6件に分けて9月に順次発注する。下部構造はA1、A2橋台が重力式で高さ5・32m、幅6m。橋脚が壁式で高さ6・7m、幅6mだが、トラス部分の4径間(P9〜P13)のみ高さ9・484〜9・410m、幅10・386〜10・394m。
 基礎形式は、橋台がコンクリート杭打で寸法は口径300oの5m。A1、A2ともに18本ずつ。橋脚が杭でトラス部のみ井筒のコンクリート。寸法は杭が口径300oの7mで18本、井筒が5基。
 工事6件は、両サイドのA1橋台とA2橋台をそれぞれ護岸撤去も含めて発注するほか、橋脚P1〜8、橋脚P9、橋脚P12、橋脚P14〜19をそれぞれ分離して出す。
 工期は6件とも8カ月を設定しており、河川法の許可期限内である来年5月末日までに工事を終えたい考え。
 なお橋脚P10、11、13の3基については、工程上、期間内に工事を終えることが難しいことから、来年度の渇水期に撤去する予定だ。