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建通新聞社(中部)
2013/08/21

【愛知】柳生川地下河川 詳細設計を9月

 愛知県建設部は、豊橋市内の柳生川上流部で河川の地下に管を敷設する「地下河川」を整備するため、詳細設計を9月にも委託する予定だ。JRなどの線路の下をくぐるため、詳細設計完了後、鉄道の橋梁の構造物に地下河川が影響を与えないか鉄道会社が確認した後に着工する。
 地下河川の延長は約1`。JR東海道本線、JR東海道新幹線、豊橋鉄道の線路の下をくぐる。内径は約7bを想定しており、シールド工法で整備する。現在の河床から15b以上地下に敷設する計画だ。
 発進立坑は小池橋の西付近、到達立坑は東小池橋の東付近とする。現在、立坑の用地取得を進めている。
 予備設計は日本工営名古屋支店(名古屋市東区)が担当した。予備設計では、模型を使った流量の実証実験などを行った。
 詳細設計の委託期間は2013年度末までとする予定。工事は立坑とシールド工事を一括して発注するか、別に発注するか今後決める。
 また、地下河川の整備と併せて、下流の河床掘削などの関連工事も予定している。
 地下河川は、平常時は水が流れず、洪水が起こった際に水が流入する仕組み。総事業費は120億円を想定している。
 県は、11年度に柳生川水系の河川整備計画を策定した。同計画では、柳生川(延長約6・5`)と殿田川(延長約2・7`)、山中川(延長約0・7`)の3河川を対象に、5年に1度の降雨(1時間当たり49・4_)で発生する洪水を安全に流すことを目標に定めている。今回の地下河川はこの一環で整備する。

提供/建通新聞社中部支社