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建通新聞社
2013/08/21

【大阪】ちきりアイランド保管施設事業者 初弾公募

大阪府港湾局は、ちきりアイランド(阪南港阪南2区)の第1期保管施設用地について、埋め立てが完了した約6fのうち約1・8f(岸和田市岸之浦町11)を対象に、倉庫などの物流施設を建設する事業者の公募を開始した。保管施設用地の公募はこれが初めて。
 対象地は、岸之浦大橋の北側で、製造業用地の南西側にある敷地1万7806平方b(A〜C区画の3区画)。A区画は6604平方b、B区画は5200平方b、C区画は6002平方bとなっている。
 土地取得は、賃貸と買い受けのどちらでも可。賃貸の場合、20年間の事業用定期借地権を設定しており、賃貸料は、契約締結時の不動産鑑定評価を参考に決定する。公募時点の参考価格は月額賃貸料1平方b当たり210円(売買価格は1平方b当たり5万6700円)。
 事業者は、事前に提出する事業計画書を審査し決定する。事業計画書は申込書類と併せて、9月9日までの期限で受け付ける。
 ちきりアイランドは、重要港湾阪南港の岸和田市沖合いに位置。建設発生土による埋め立てが進められており、全体埋め立て面積142fのうち約6割の埋め立てが完了。上部を有効利用するため、埋め立てが終わった部分から順次、事業者を募集し、施設整備を進めている。製造業用地ではほぼ企業立地が完了し、今後、保管施設用地の募集を本格化させる。
 担当課では、「今回の3区画については10月から道路や歩道の基盤整備に着手し、2014年2月中に完成させ、3月には事業者に土地を引き渡せる」としている。
 また、大阪府商工労働部は8月16日付で、同3区画1・8fを含む保管施設用地7・8fについて、税制の優遇措置を受けることができる、産業集積促進地域に指定。残る6fについては、14年度に道路などの基盤整備を行う予定で、事業者の募集は14年度以降になる見通しだ。