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建通新聞社四国
2013/08/20

【高知】県内小中学校の耐震化率は全国35位

 高知県内の公立小中学校の耐震化率は、4月1日現在83・4%で全国35位となっている。文部科学省がまとめた公立学校施設の耐震改修状況調査によるもので、この1年間に耐震化率は6・7%伸び、順位は前年より二つ上がった。全国平均の88・9%には依然及ばないが、その差は縮まりつつある。小中学校の耐震化は2018年度までに完了させる計画。
 小中学校の耐震化率を団体別に見ると、県内35団体のうち22団体が100%となっている。うち今回の調査では、土佐市、香美市、田野町、仁淀川町、越知町、日高村佐川町学校組合の6団体が100%に到達した。市で100%に到達したのは、土佐市と香美市が初めて。
 一方、最も棟数の多い高知市は67・6%で前年比5・6%増にとどまっている。このほか、宿毛市(51・1%)、須崎市(60・5%)、土佐清水市(63・0)の3市の耐震化も遅れている。
 県内全体の耐震化未対応施設は160棟で、前年より74棟減少した。高知市が69棟で最も多く、以下、宿毛市(22棟)、須崎市(15棟)、いの町(12棟)、四万十市(11棟)、土佐清水市(10棟)、室戸市(7棟)、黒潮町(6棟)と続く。このうち棟数の最も多い高知市は、18年度のできるだけ早い時期に完了させる方針。
 また幼稚園の耐震化率は72・7%で全国34位、いの町内の3棟を残すのみとなっている。高等学校の耐震化率は73・6%で全国43位。92棟の未耐震化施設があるが、国が目指す15年度中の耐震化完了を目指している。特別支援学校の耐震化率は96・5%の全国30位、未耐震化の施設は2棟。
 耐震診断の実施率は、小中学校が98・8%、幼稚園と特別支援学校が100%、高等学校が86・6%となっている。未実施の施設は小中学校が7棟、高等学校が22棟。
 なお、未改修棟数は、統廃合や改築計画のため、全てが耐震補強対象とはならない。