本紙が、静岡県と県内35市町に行った「2013年度の入札・契約制度」のアンケート調査結果によると、予定価格を「事後公表」している市町は21市町で全体の60%を占め、「事前公表」は4市だった。また、工事・委託案件の最新の平均落札率は、非公表の松崎町を除く34市町の状況を見ると、工事関係で最も高いのが掛川市の「97・9%」、逆に最も低いのが清水町の「69・0%」で、28・9ポイントの差があった。(詳細は、あす20日発行の月刊建設データ8月号に掲載)
予定価格の公表時期については、静岡県と21市町が「事後公表」で、事前公表は伊東市、熱海市、御殿場市、焼津市の4市。また、一部事前または事後公表が9市町で、松崎町は非公表だった。
一部事前または事後公表9市町の対応については、▽静岡市−一部事後公表(総合評価方式における標準型<施工上課題があり、技術提案求めるもの>の全件およびそれ以外は発注件数の2割程度(2013年度))▽三島市−一部事前公表(最低制限価格未設定案件)、一部事後公表(最低制限価格設定案件)▽伊豆の国市−一部事後公表(情報開示請求があった場合に開示)▽富士宮市−一部事前公表(予定価格が5000万円以上の案件については事前公表)▽掛川市−一部事前公表(一般競争入札は公表)▽磐田市−一部事前公表(予定価格5000万円以上の工事・総合評価落札方式)▽河津町−一部事後公表(予定価格250万円以上の工事、100万円以上の業務委託)▽吉田町−一部事前公表(抽選型指名競争入札)▽森町−一部事前公表(建設工事に係る入札)−となった。
工事・委託案件の最新の平均落札率は、非公表の松崎町を除く34市町の状況を見ると、工事関係では最も高いのが掛川市の「97・9%」、静岡県の平均落札率が「92・28%」で、県平均より高い自治体は16市町あった。平均落札率の上位5市町は、掛川市、河津町、森町、牧之原市、川根本町の順だった。
業務委託については、非公表の松崎町と「把握していない」と回答した熱海市を除く33市町の状況を見ると、最も高いのが御殿場市の「97・29%」、逆に最も低いのが湖西市の「58・75%」で、38・54ポイントの開きがあり、工事関係よりさらに差が開いた。静岡県の平均落札率が「88・85%」で、県平均より高い自治体は16市町あった。平均落札率の上位5市町は御殿場市、掛川市、南伊豆町、藤枝市、浜松市の順となった。
(2013/8/19)
建通新聞社 静岡支社