福島建設工業新聞社
2013/08/13
【福島】三春町/近く設計プロポーザル公告/役場庁舎建替/建設葉中は来年6月ごろ
三春町は老朽化した役場庁舎の建て替えを計画しており、新庁舎整備に係る基本・実施設計について、早ければ8月末にも公募型(条件付)プロポーザル競技の手続きを公告する。建設工事(条件付一般競争を想定)については26年6月議会での契約案承認を目標に作業を進めるなど、27年8月ごろの供用開始を目指していく。
9日の臨時会で、庁舎整備に係る設計委託料2616万円の補正予算のほか、26・27年度債務負担行為11億7034万円を承認。町議会に対する整備基本計画の説明が行われた。
事業費内訳は、設計業務は基本・実施設計費6540万円など8430万円、庁舎建設費は建設工事費9億3320万円(庁舎本体、外構、エレベーター、自家発電設備、電話交換機)、太陽光発電設備6000万円(太陽光パネル、蓄電池)、庁内LAN整備4850万円など計10億4170万円。移設費では町防災行政無線と県総合防災情報システム、県震度計、既設LAN、戸籍システムなど計3050万円、机・いす等備品購入には4000万円を見込むなど、事業費合計は11億9650万円を見込んでいる。
新庁舎は、現庁舎東側の現役場駐車場敷地2026・81平方bに、耐震性を確保した防災拠点としての機能のほか、ユニバーサルデザイン、来庁者のプライバシーに配慮した空間構成、省エネルギー・自然エネルギーの活用、町民や産業の交流機能を備えた施設として検討している。
建物構造は特に指定せず、設計者からの技術的提案を積極的に受けるものとしており、規模については、地上3階建ての場合は建築面積約1100平方bで延べ3200〜3400平方b程度、同4階建ての場合は建築面積約970平方bで延べ3600〜3800平方b程度を想定している。いずれも地下1階に機械・電気機械室、倉庫等の設置を見込んでいるが、提案によっては別棟とするケースも想定している。
駐車場は現庁舎跡地に80台程度のほか周辺地も含め計約170台分を確保するが、なお不足する場合には現庁舎跡地への立体駐車場の整備も別途検討していく。