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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/08/06

【群馬】建設業が4カ月連続増・7月の県内倒産状況

 東京商工リサーチ前橋支店は、2013年7月度の県内企業倒産整理状況をまとめた。倒産件数(負債額1000万円以上)は14件。負債総額は前月比113・8%増の11億2000万円となった。倒産件数は前月比で2件の増加となり、ことしに入って最多件数で過去10年間で7月として2番目に多かった。
 負債総額は、前月比が12億7500万円の増加、前年同月比では1億7200万円の減少で、前月は負債2億円以上の倒産が無かったのに対し、7月は3件発生した。7月としては過去10年間で4番目に低い水準だった。
 産業別には、建設業の5件が最も多く、次いで小売業4件、製造業2件と続く。2008年度をピークに減少傾向にあった建設業はことし4月以降、4カ月連続して前年同月を大きく上回った。倒産原因については、販売不振が8件、既往のシワ寄せが3件、放漫経営が2件、設備投資の過大が1件。販売不振と既往のシワ寄せを合わせた「不況型倒産」が11件で全体の78・6%を占めた。
 また形態別では、破産10件が最も多く、そのほかの法的倒産は特別清算が1件、銀行の取引停止を含む私的整理は3件。地域別では伊勢崎市が3件、次いで、高崎市、渋川市、利根郡が各2件、負債総額では前橋市の12億円が最も多かった。
 今後の見通しについて同支店では「県内のことし上半期は4年連続の件数減少となっているが、小規模倒産を中心に昨年8月以降、増加傾向にある。8月から7月までの12カ月累計は前年同月比12・8%増の159件。業種別に特筆されるのは建設業の動向。ことし4〜7月の4カ月累計件数は16件となり、前年同期の6件に対して2倍以上の増加となった。倒産件数自体は、中小企業金融円滑化法終了後の金融機関の貸出に対する金融庁の指導などがあり倒産を抑えたが、4〜9月の年度上半期の倒産件数は前年を上回る見通しが高まっている」との推測を示している。