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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/08/06

【群馬】県東部農業農村整備課が整地工事に反転工法を採用

 県東部農業事務所農村整備課は、本年度から世良田地区の農山漁村地域整備交付金農地整備事業(経営体制育成型)に着手する。農地69・6haを対象としており、整地工事にあたっては県内初となる反転均平工法を採用し、初弾工として35・1haを4分割して9月にそれぞれ指名競争で発注する。工事は、本年度から15年度までの3カ年を予定、全体事業費には11億7480万円を試算している。

 同事業は、太田市世良田地区の農地を対象に農地整備を実施するもので、2007年度に事業採択となり本年度から17年度までの3カ年で工事を進める。
 全体計画では、農地A69・6haで整地工を行うほか、それに伴う用水路を幹線でL2400m、支線でL7500m、排水路を幹線でL700m、支線L7500m、道路L9400mを新設する。
 整地工事にあたっては、反転均平工法を県内で初めて採用する。同工法は、ほ場整備工事の整地工にかかわる新技術で00年に官民共同で開発。特殊なプラウを用いて表土と下層土を天地返しすることで、透水性の高さやコスト削減などが特徴となっており12年3月までに1道11県で4329haの実績を上げている。
 本年度は全体区域69・6haのうち西側にある35・1haを対象に工事を計画。工事はA−1工区からA−4工区の計4工区に分割し9月に指名競争で発注する。
 ◇A−1工区は区画整理工A9・8ha、用水路工L1500m、排水路工L800m、道路工L1900mを◇A−2工区は、区画整理工A9ha、用水路工L900m、排水路工L900m、道路工L1300m◇A−3工区では区画整理工11ha、用水路工1000m、排水路工1000m、道路工1600m◇A−4工区では、区画整理工5・3ha、用水路工L700m、排水路工L800m、道路工600m−をそれぞれ実施。整備する道路は砂利敷きで舗装し、幹線排水路については断面を1900〜2200o×1200〜1400o。幹線用水路の断面は700〜1200o×1400oでの整備となる。
 来年度以降は、東側に残るA約30haを順次進めるとしており14年度は約20ha、15年度は約10ha程度の実施を予定している。