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建通新聞社四国
2013/08/06

【香川】終末処理場設備を更新

 香川県は、中讃流域下水道大束川、同金倉川、香東川流域下水道高松西部処理区―の3処理区でそれぞれ終末処理場の電気・機械設備関連の更新や軽微な設備改築などを進める。また県公共事業評価委員会に各流域下水道の整備状況などが報告された。3浄化センターともに、今後、終末処理場や幹線管渠などの施設の老朽化に伴う改築や更新などを進めつつ、耐震調査を実施。14年度以降、基本・実施設計の中で劣化の程度から耐震工法を検討するほか、地震に伴う液状化や津波想定を踏まえた対応など、必要な対策箇所を絞り込む。
 中讃流域下水道大束川処理区は、全体計画区域3719㌶のうち事業計画区域2129㌶で事業を進めており、幹線管渠は99年度に全延長28・6㌔が完成。坂出市、丸亀市や綾川、宇多津町が進める公共下水道の面整備率は12年度末で整備済み区域1512㌶で71%。将来残る整備区域は617㌶。
 同処理区の大束川浄化センターでは事業計画の日量3万6810立方㍍、7分の6系列のうち、4系列を整備。現有処理能力は2万4000立方㍍。事業計画に対しては将来2系列の整備を残す。まだ処理能力に余裕があり、県では同浄化センター内の整備として12年度からの受変電設備改築のほか、砂ろ過施設の更新を進める。毎時50立方㍍のタンク3基を設置するもので、現在、工場製作中。年度内に据え付ける。
 金倉川処理区は、幹線管渠16・9㌔が94年度に完成。善通寺市や多度津町、琴平町、まんのう町を処理区域に全体2874㌶のうち事業計画2201㌶で公共下水道の面整備を進めており、面整備率は12年度末で91%(整備済み2012㌶)。将来整備区域として189㌶が残る。
 同処理区の金倉川浄化センターは、事業計画によると日量2万8400立方㍍の処理能力で8分の7系列を整備する。現在8分の5系列の2万立方㍍の現有処理能力を持つ。事業計画上は2系列が残り、汚泥消化槽やガスタンク、第2汚泥棟などの整備も処理量に併せて将来整備される予定だ。
 ただし、同センターの整備も場内の電気・機械設備関係の更新が中心で12年度に主ポンプの増設が完了。本年度は中央監視制御装置を更新する。
 香東川流域下水道高松西部処理区は、06年に幹線管渠39・1㌔が完成。全体計画区域3412㌶のうち、事業計画では2566㌶。このうち整備済みが2007㌶で公共下水による面整備率は78%。香東川浄化センターの処理能力は事業計画で日量7万8700立方㍍、12分の11系列で現在、7系列、日量4万7600立方㍍の現有能力を持つ。将来的には4系列が残る。砂ろ過施設やガスタンク、消火タンクなどの整備もあり、発生汚水量の増加に伴い、施設増加の必要性も出てくる。13年度は場内の反応槽の散気板の改築などを進める。