建通新聞社四国
2013/08/02
【愛媛】伊予市庁舎等建替で市民アンケート
伊予市は、懸案となっている本庁舎・図書館・文化ホール・中央公民館の建て替えについて、3案で市民アンケートを実施し9月中旬に方向性を決定する。2014年度に工事着工し2年半程度の工期を経て、16年度中の供用開始を目指す。
築50年以上が経過し耐震化では延命が図れない本庁舎の他、住民サービスの拠点施設建て替えは急務となっている。市は5〜6月に20会場でタウンミーティングを行い延べ1362人を集めたが結論が出なかったため、3案を示し全戸アンケートを実施、賛同数の多い案に決める運びとなった。
案は、A案が市役所敷地に本庁舎、福祉文化センター敷地に図書館など3施設を建設。B案がA案から図書館のみウェルピア伊予敷地。C案が福祉文化センター敷地に本庁舎など−の3パターン。AまたはB案の場合は12年度から日本設計(東京都新宿区)で進めている現設計を引き続き活用できるが、C案の場合は建設場所が変わるため再度設計委託の必要が生じるという。概算事業費は62億〜66億円でどの案も大差はない。想定規模は本庁舎が5階建て延べ約6200平方b、図書館・文化ホール・中央公民館が複合の場合は3階建て延べ約5500平方b、立体駐車場が3階建て延べ約3400平方b。図書館を分ける場合は文化ホール・中央公民館が2階建て延べ約3400平方b、図書館が平屋約2100平方bなどとしている。建設案は市のホームページで閲覧できる。
9月には集計結果を基に建設地と建設方法を決定し9月議会に報告、10月に公表する意向。方向が決まれば第4四半期に市役所横の市民会館解体工事に着手する。解体規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ2410平方b。場所は米湊。