建通新聞社四国
2013/08/02
【香川】ヨット競技場再整備、設計をプロポで
高松市は、施設整備後40数年が経ち老朽化が目立つ市立ヨット競技場を再整備するため、基本設計者を公募型プロポーザル方式で決定する。市が策定した基本構想案に対するパブリックコメント実施後、市民からの意見を集約し早ければ秋頃にも外注する。
整備計画では、2013年度に基本設計、14年度に実施設計を完了し、15年度第1四半期中に既存施設を解体、その後着工し16年夏の施設完成を目指す。
概算事業費は約8億円を見込んでいる。
想定される主な施設は、▽艇庫(高層部・低層部)―約60艇保管。高層部はヨットのマスト(約8b)を付けたまま搬入可能な間口高を確保し屋上に展望スペースや低層部に会議室を設置(鉄筋コンクリート造約600平方b)▽クラブハウス(管理事務所含む)―管理事務室、海上監視室、談話室、医務室、男女別トイレ、男女別更衣室・シャワー室設置(鉄筋コンクリート造3階建て延べ約300平方b)▽艇置場―コンクリート舗装、洗艇所(ディンギー4カ所、クルーザー3カ所)▽駐車場は現況と同じ67台分を設ける。
その他、ベンチなどの屋外休憩場所などを設け、合宿所の整備は予定なし。
施設整備の基本方針は、利用者視点に立った施設整備を第一に、艇庫やクラブハウスの外観意匠などについては周辺施設との調和や瀬戸内外をイメージさせる特色あるものとする。
施工に際しては工期短縮と周辺環境に留意する。また、太陽光発電や雨水利用、ユニバーサルデザインの導入などを行い、環境と人にやさしい施設を目指す。同概要は、7月に公表された「高松市立競技場再整備基本構想案」で示されたもの。
解体の対象となる既存施設は、▽艇庫7棟(58艇)鉄筋コンクリート造平屋約447平方b▽(艇置場)ディンギー(縦置き110艇、平置き119艇)、クルーザー69艇▽クラブハウス(補強コンクリートブロック造平屋約138平方b)▽監視棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ63平方b)▽クレーン(4・8d)▽駐車場67台―など。
敷地面積は9518平方b。場所は浜ノ町67ノ1。