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建通新聞社(神奈川)
2013/07/31

【神奈川】神奈川県環境農政局 農業用水路を活用した再生可能エネルギー マスタープラン作成へ

 神奈川県環境農政局は、農業用水路を活用した再生可能エネルギーの創出について、マスタープランを作成する。近く、「かながわ農業用水小水力等再生可能エネルギー導入可能性調査」をに委託し、2013年度末までにまとめる。14年度以降の施策に反映させていく方針だ。
 検討するのは、小水力発電と太陽光発電。小水力発電は、水路の流水エネルギーを活用。調査では、どこの用水路のどの位置に発電の適地があるかを抽出し、発電を実現するためにはどのような課題があるかを整理する。
 農業用水路を活用した小水力発電施設は、第1号として、南足柄市に設置した文命用水で実証試験調査を進めている。有効落差は1・3b。使用水量は毎秒1・3立方b。発電出力は10`h。発電電力量は、年間約3万5000`h/時を想定。水車は、垂直2軸クロスフロー水車。水車寸法は径700_、高さ700_。取水口から流れ込んだ水が、縦方向に2基配置した羽根車の外側から中心部に流れ込み、再び外側へ流れ出る構造。
 今回の調査では、ピックアップした適地での週水力発電について、水車の様式などで文命用水とは異なったものも検討する。
 太陽光発電については、用水の頭首工や、用水路上部などを利用して、発電施設を設置できないかなどを検討。適地を抽出する。他の自治体の事例が、県内の状況なども整理する予定だ。
 マスタープランには、農業用水路を活用した再生可能エネルギーの考え方を整理し、その候補地などを示す。