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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/07/30

【群馬】初の区画整理事業を計画 玉村町

 玉村町は、定住促進を図るため町施行として初の土地区画整理事業を実施する。「文化センター周辺地区まちづくり事業」とし、同センター周辺地区16haを対象に分譲宅地200区画などを造成する計画だ。本年度は市街化区域への編入手続きを進め、来年度は埋蔵文化財調査などを予定している。

 文化センター周辺地区まちづくり事業は、町の定住促進施策のモデル地区として計画。基本理念は『(仮称)ガーデンタウン・たまむら』とし、新たな住文化やライフスタイルを発信して質の高い住環境を創造するまちづくりを目指す。基本構想には「安全・安心で人にやさしいまち」「美しくうるおいのあるまち」「ふれあいと交流のあるまち」を掲げている。
 町では昭和50年代に組合施行で整備した東部工業団地を最後に、40年近く区画整理を実施していなかったが、将来的な人口減少に歯止めをかけることを目的に、若者世代を中心とした、定住促進を目指して玉村町下新田・福島地内のA約16haを対象に玉村町文化センター周辺の農地を公園や調整池などの公共関連施設用地、分譲宅地約200戸を整備する。
 同地区を開発適地として選定した理由は、住宅系市街地の位置付けがあることや市街地としての集約性が高く、小学校などが近接しているため。また、幹線道路や主要生活道路からのアクセス性が良く、排水可能な流末河川や水路、さらには上下水道など周辺のインフラ条件が比較整っていること、新たな住宅開発で地域の活性化などへ高い波及効果が期待されることなど。
 事業は玉村町が施行者となって市街化編入および事業認可後に土地を全面買収し、個人施行や区画整理により宅地や道路、公園を整備する。土地利用構想案では開発区域とする約7haの農地に医療福祉施設や公共交通ターミナル、公園、調整池の整備を検討している。地区内はA地区(A1・8ha)・B地区(A7・1ha)・C地区(A7・1ha)とに分け、それぞれの地区で建築物の用途制限をかける。