建通新聞社(神奈川)
2013/07/29
【神奈川】神奈川県総合リハビリテーション事業団と神奈川県 「神奈川県総合リハビリテーションセンター整備工事受託協定」を締結
(社)神奈川県総合リハビリテーション事業団は、神奈川県との間で「神奈川県総合リハビリテーションセンター整備工事受託協定」を締結した(協定期間は18年3月末まで)。リハビリテーションセンター(リハセンターで表記)の再整備では、事業団が工事発注や進行管理を行う。協定金額は、108億7870万円。2013年度末までに病院棟と福祉棟の新築工事を入札。14年度早々に着工し、福祉棟は15年度中に、病院棟は、16年度中に運営を開始する計画だ。七沢学園居住棟改修などのその他工事も並行して進め、17年度末に全体の工事を完了する。
場所は、厚木市七沢516ほかの現センター内。新病院棟の計画規模は、鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ約1万9466平方b。病床数は200床程度で、既存棟の80床と合わせ、合計280床の病院となる。
新福祉棟の計画規模は、鉄筋コンクリート造3階建て延べ約7356平方b。入所者数は110人で、既存棟の40人と合わせて、合計150人の福祉施設となる。
新たな県立施設として、小グループケア(ユニットクケア)を実現。よりきめ細やかな支援を推進する。
2棟の新築の他、七沢学園居住棟改修、病院本館棟除去、既存設備切り廻し等準備工事、外構工事などを実施。
設計は、2棟とも山下設計(東京都中央区)が担当。工事監理も担当する見通し。
現在の同センターは、二つの病院と三つの福祉施設、体育館や屋内プールなどで構成。これらの施設は、神奈川リハビリテーション病院エリアと、七沢病院エリアに分かれている。
1965年の開設後、40年近くが経過し、施設の老朽化や耐震性確保が課題。再整備では、高度・専門的なリハビリテーション医療を患者に提供するとともに、医療的ケアが必要な障害者への福祉サービスの拡充・強化を図る。
リハセンター内に既存する病院新館棟と七沢学園居住棟を存続施設として活用し、この近接地にリハセンター本館棟を建て替え。既存棟の連携を図る。