北海道建設新聞社
2013/07/29
【北海道】岩見沢市が競馬場跡地利用計画まとめる−乗馬エリアやサッカー場
岩見沢市は岩見沢競馬場跡地利用計画をまとめた。計画対象は、57haに上る跡地のうち、おおむね5年以内の整備を目指す3区域、21・5ha部分。計1・8haの放牧・乗馬エリアやサッカー場2面分を備える2・2haのスポーツ広場、2階建て、延べ1000m²規模の管理棟整備などを盛り込んでいる。
岩見沢競馬場は1965年に市内利根別から日の出町に移転。売り上げが伸び悩み、ホッカイドウ競馬が97年に、市営ばんえい競馬も2006年限りで撤退したため、広大な面積を有する跡地利活用策の整理が急務となっていた。
市は11年度に跡地利用の基本構想を策定し、跡地内を目的別に6区域に分けた。これを踏まえた計画では、おおむね5年以内の短期的な整備を目指す3区域について利活用の方向性を示した。
具体的に見ると、競馬場跡地北側6haの「地域のふれあいゾーン」は地域交流の場とするため、ドッグランの導入や2haのお花見広場、0・2haの遊具広場、バーベキューなどを楽しめる炊事広場、140台分の駐車場などを想定する。
10・5haを確保し競馬場跡地の中核となる「多世代のふれあいゾーン」は馬と親しみながらイベントやスポーツ、レクリエーションを楽しめる場とする。計1・8haの放牧・乗馬エリアには厩舎(きゅうしゃ)や堆肥場、飼料庫などの設置を予定。また延長1200mのホーストレッキングコースや散歩・ジョギングが可能なフットパスも設ける。
このほか公園芝3・2haの多目的広場やサッカー場2面分を備える2・2haのスポーツ広場、全18ホールのパークゴルフ場なども構想する。
利用者の出入り口となる「エントランスゾーン」には競馬場コースをイメージした1・5haの広場をはじめ、案内・休息・市民参加の活動拠点とする延べ1000m²程度の管理棟、330台分の駐車場などを盛り込んでいる。
市は今後、国の補助を活用した財源手当や、着工時期、整備期間、施設整備の優先順位などについて内部協議を進める考えだ。