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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/07/24

【群馬】富岡で主任技術者研修会

 県富岡森林事務所と群馬県森林土木建設協会の共催で23日、2013年度主任技術者研修会が下仁田町文化ホールで開催された。森林土木工事を請け負う主任技術者や県、市町村職員ら約130人が参加し、技術や知識の向上が図られた。
 開会に先立ちあいさつした県富岡森林事務所の鈴木靖夫所長は「発注者や受注者、検査員が一堂に会し、森林土木工事の効率的で安全な施工、品質に優れた森林土木施設の完成という共通の目的を達成するため、お互いの認識を共有することに意義がある。これから伸び盛りの若手の主任技術者には、末永く地域の人々に愛されるために何をしたらよいのか考え続けていただきたい。一つの現場をこなすごとに細かい技術基準や取り扱い要領を把握するだけでなく、日常業務にベストを尽くしていただくことで現場を見る大局観が身に付き、現場をコントロールする技術が自分のものになるのだと思う」と呼びかけた。
 群馬県森林土木建設協会富岡地区の島幸正理事は「森林事務所の予算規模は、昨年度当初予算の約2倍となっており、発注者である職員の方々も大変な状況だと思う。10数年間におよぶ厳しい予算削減の流れの中で多くの建設会社は、スリム化を図り難局を凌いできた。想像以上に業界の体力がなくなっているので発注工事への対応が心配される。治山現場は施工性も厳しく、高度な技術力、培われた経験が必要。各企業が成果を出せるかどうかは、現場を預かる主任技術者の皆さまの双肩にかかっている。ぜひ、本日の研修を実りのあるものにしていただきたい」とあいさつ。
 当日は、県契約検査課の束田健靖主任工事専門検査員、県森林保全課の長谷川博主幹、県西部行政事務所工事検査係の外処友昭主幹を講師に招き、「森林土木の施工管理および建設工事事故の状況」「森林土木事業にかかわる技術関係の動向」「西部県民局の工事検査」についての研修がなされた。参加者は技術や知識の向上のため、真剣な表情で聞き入っていた。