建通新聞社
2013/07/19
【大阪】14年度に基本計画策定 正蓮寺川公園整備
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14年度に基本計画策定 正蓮寺川公園整備
2013/7/19 大阪版 掲載記事より
正蓮寺川公園計画地の一部(千鳥橋から大開方面を望む)
大阪市建設局は、阪神高速淀川左岸線1期区間の開削トンネル上部を正蓮寺川公園として整備する計画で、2014年度にも基本計画を策定する方針。12年度にたたき台となる素案を固めており、13年度はこれを基に広く市民から意見を募集し、計画策定に反映させる。
計画地は正蓮寺川の上流部(六軒家川との分派部)から下流部(此花下水処理場付近)に至る延長2・5`区間の約18・8f。地下化した正蓮寺川と高速道路の上面とあって、東西に細長い公園(幅40〜100b)となる。
導入施設の詳細は今後詰めるが、これまでの周辺住民との協議などを踏まえ、担当課では、「散策を楽しめるようなものがいいのではないか」としており、歩行者専用道と公園施設(広場、多目的グラウンドなど)の一体的な整備を目指すようだ。
市民の意見募集は「正蓮寺川公園基本計画(素案)に係るワールドカフェ企画運営業務」として、8月9日に入札し委託先を決定する。事業域内全域が対象で、50〜100人規模のワールドカフェを3回実施し、意見のまとめ・分析を行い、報告書にまとめる。納期は14年3月末。
同公園の都市計画は、1987年に当初決定(12・7f分)し、2002年に現計画に変更。事業期間は07〜20年までで、▽地域の生活・環境の骨格・根幹となる公園▽地域の人々の参画、地域の力が生かされる公園−の二つの方針を基に、今後具体化を進める。
正蓮寺川では道路事業の阪神高速淀川左岸線1期、河川事業の正蓮寺川地下化、公園事業の上面整備、下水事業の此花下水処理場ポンプ場整備が段階的に進められており、このうち公園事業と下水事業が大きく残すところとなっている。