日本工業経済新聞社(群馬)
2013/07/17
【群馬】箕郷第三保育園工事を11月に入札
高崎市は、老朽化に伴い全面改築を計画している箕郷第三保育園について、11月上旬に改築工事の入札を実施する見通しを示した。17日に開かれた市議会保健福祉常任委員会に報告した。箕郷地域の自然環境との調和などに配慮し、漆喰を取り入れた木造建築物とする。来年1月からの着工を目指し、同年11月の新園舎完成を目指す。
新園舎は箕郷町富岡281の現在地に建て替える。基本設計段階での規模は、W造平屋建て、延べ床面積は967・44uを見込んでいる。0、1歳児用保育室(60u)、2、3歳児用保育室(64u)、4、5歳児用保育室(64u)をはじめとし、遊戯室(124u)や事務室(48u)、予備室(45u)、調理室、図書コーナー、トイレなどの諸機能を設けるほか、屋外にはプールや遊具なども設置する。
本年度予算には、建設工事費1億1106万円、解体工事費560万円、付帯工事費300万円、仮設園舎借上費950万円を盛り込んでいるほか、2014年度を期間として建設工事費1億6659万円、仮設園舎借上費1900万円の債務負担も設定している。
既存園舎は1969年に建設された施設で、築後45年近くが経過している。W造平屋建て、延べ床面積は約500uの施設となっており、老朽化が進行していることに加え、乳幼児の受け入れが不可能な状況が続いている。こうした状況を踏まえ、既存園舎と比較して一回り大きい新園舎を建設することで、乳幼児の受け入れが可能な態勢を整え、市民ニーズに応えられるように施設の機能強化を図る。構造については、ことし5月の段階では未確定という状況だったが、箕郷地域の歴史や文化の継承、隣接する鳴沢湖などの自然環境との調和に配慮して、漆喰を取り入れた木造建築物とする。また、園舎内は段差を排除したバリアフリー構造とする。
工事は建築・電気設備・機械設備の3分離で発注する。今後、11月上旬に改築工事の入札を執行し、来年1月から改築工事に着工する。同年11月の新園舎完成、仮使用という形での供用開始を予定し、その後に仮設園舎の撤去などを行い、15年3月までに外構工事の完了を目指す。
設計は建築設計・群(高崎市)が担当している。