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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/07/10

【群馬】(仮称)砥根平トンネルは14年度末に発注か

 県藤岡土木事務所は、上野村楢原地内の国道299号楢原工区での現道拡幅および線形改良に伴って建設する(仮称)砥根平トンネルへ向け、現在詳細設計の詰めの作業を行っている。事業は2016年度での完了を目指しており、トンネル工事については順調に進めば14年度末に発注となることが想定される。

 楢原工区は主要地方道下仁田上野線から楢原橋までのL600m区間。上野村方面から下仁田ICへのアクセス道路として重要な役割を担っているが、幅員狭小かつ線形不良で未改良の状態が続いている。工区内には、山がせり出して急カーブとなっている箇所もあり、車両同士がすれ違いにくく、視距が悪い。
 こうした状況を解消し、幹線道路としての機能強化を図るため、現道をW7mへと拡幅するとともに、急カーブ部についてはトンネルを通して安全・安心な交通環境を整える。トンネル整備に先行して西側L約400m区間の現道拡幅を実施していく。
 (仮称)砥根平トンネルの設計業者には簡易公募型プロポーザル方式により日本工営(東京都千代田区)を選定しており、現在は最終の詰めの作業を行っている状況。トンネルはL178m、W6・5mで計画している。
 施工ヤードを確保できて近接民家も存在しないため、起点となる長野県側から施工していく。掘削工法は補助ベンチ付き全断面工法と上半先進ベンチカット工法、掘削方式は発破工法を採用する。
 トンネルの両坑口付近は保安林となっているため、保安林の解除手続きなどの作業を現道拡幅と並行して実施していく。順調に進めば14年度末にも工事発注となることが想定される。
 現道拡幅には、昨年度末から一部工事着手しており、本年度分についても早ければ上期中に発注となりそうだ。
 本年度は並行して用地買収も進めていき、工事については用地に影響がない箇所において着手する。道路は河川側に拡幅していく。
 事業は16年度までに完了させる計画で、総事業費には約14億円を試算している。