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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/07/09

【群馬】渋川市、農集排で2地区新規

 渋川市は、新たに赤城町持柏木地内の2地区で農業集落排水事業に着手した。2地区合計して管路延長が8477m、事業期間5カ年で総事業費6億1000万円を試算する。処理場については新たに整備せず既存施設と接続させて対応する。一方、継続事業である宮田地区では、本年度当初予算に工事費2億4999万7000円を計上し、樽処理場改修工事と管路工計L1780mを施工する。

 本年度に農業集落排水事業を新規事業化した2地区は、持柏木第1地区と同第2地区。両地区とも既存排水処理場に余剰能力があることから、2017年度までを事業期間とし未整備区域へ拡大していく。
 第1地区は46ha、計画人口122戸353人。小室処理区の区域拡大で、管路をL5783m、マンホールポンプ2カ所。事業費は4億1000万円を試算。埋設道路は市道のほか、国道353号にL387m、一般県道津久田停車場前橋線にL185mを予定する。さらに基幹管路をL893m延伸させ、小室処理区へ接続させる。同処理区の排水が集まる小室排水処理場(北橘町八崎)は現在、北橘町八崎、同町小室、同町上南室の各一部を担当し、計画人口は1380人。
 第1地区の南側にある第2地区は13ha、計画人口35戸101人。下小室処理区へつないでいく。管路延長は2694mでマンホールポンプはなく、すべて自然流下で対応する。事業費は2億円を見込んでいる。同地区の接続により小室処理区の一部は分割され、第2地区とともに下小室排水処理場の区域へ加えられる。下小室排水処理場(渋川市北橘町分郷八崎)は北橘町分郷八崎、同町小室、同町下南室、同町上南室、同町真壁の各一部を現在担当しており、計画人口は2220人としている。両地区とも本年度は設計を作成、業務は群馬県土地改良事業団体連合会(前橋市)へ委託。
 一方、宮田地区の汚水を処理する樽排水処理場(赤城町樽)は、機能増強のための施設拡張と老朽化対策を合わせた改修工事を秋以降に条件付き一般競争入札で発注予定。工種は土木一式。設計金額1億5000万円を超える議会案件となる見込み。
 同処理場改修工事に先立って宮田地区の管路工3工事が8月にも条件付き一般競争で公告される。L1780mをL500〜700mに3分割し発注する。すべて開削工法で、耐震管ではなく通常管φ150oを用いる。
 宮田地区は昨年度に開始され本年度から工事に入り、17年度完了予定。総事業費は7億100万円を見込み、昨年度に群馬県土地改良事業団体連合会(前橋市)へ設計を委託していた。