建通新聞社四国
2013/07/09
【愛媛】4橋の下部工と3橋の設計に着手
愛媛県土木部は、国道・県道の橋梁整備として2013年度から銚子大橋(砥部町)など4橋で下部工に着工する他、岩城橋(上島町)など3橋で設計などに取り組む。各橋梁ごとの13年度事業費配分が決まったため、今後、発注に向けて規模などが煮詰められ、9月以降に順次発注される。また建設が進められている大和橋(大洲市)では、引き続き国土交通省に施工依頼する。
銚子大橋と宮崎橋(西予市)、海通橋(四国中央市)、上徳跨線橋(今治市)の4橋で下部工に着手。岩城橋、河辺1号橋と2号橋(大洲市)では設計などに着手する。
【銚子大橋】
銚子大橋(砥部町川登)は、国道379号道路改築事業の岩谷バイパスで整備される。現在、修正設計を7月31日の工期で進めている。13年度は下部工の一部を発注する。
橋梁の概要は、橋長133bのプレストレストコンクリート3径間連続箱桁ラーメン橋。幅員8・2bで歩道なし。
下部工は逆T式橋台2基で基礎工は4本組杭深礎。矩形柱式橋脚2基で基礎工は柱状体深礎。修正設計はダイヤコンサルタント(松山市)で進めている。同橋建設には約3カ年程度かかるもよう。
【宮崎橋】
宮崎橋(西予市明浜町俵津)は、13年度に下部工を発注する。
国道378号俵津バイパスの建設に伴い幅員が足りない既設橋梁を同所で架け替えるもの。概要は橋長25・3b、幅員13b、上部工はバイプレ方式プレストレストコンクリート単純中空床版、下部工は逆T式橋台、場所打ち杭基礎、落橋防止装置あり。施工時には仮橋を設置する見通し。設計は芙蓉コンサルタント(松山市)が担当した。
【海通橋】
海通橋(四国中央市土居)は、13年度に下部工で橋台1基と橋脚2基の発注を予定。蕪崎土居線道路改築に伴い架け替える。
新橋の概要は橋長約160b、全幅員9・25b(2車線、片側歩道2b)。上部工はポステンション方式プレストレストコンクリート5径間連結バルブT桁橋。下部工は逆T式橋台2基、壁式橋脚4基。基礎工は直接基礎、場所打ち杭基礎。設計は近代設計(松山市)が担当した。
【上徳跨線橋】
上徳跨線橋(今治市上徳)は、桜井山路線道路改築の一環でJR軌道と平面交差している上徳踏切において、渋滞解消と安全確保を目的に新設する高架橋。13年度に下部工の一部を発注。
概要は延長193・2b、幅員は7bで2車線、歩道なし。下部工は張り出し式橋脚6基、橋台2基、橋脚・橋台の基礎工は全て場所打ち杭。上部工は三つの床版橋を連続接続する構造となっており、両端がプレストレストコンクリート3径間連続中空床版の各延長77b、中央のJRを跨ぐ部分のみバイプレ方式プレストレストコンクリート中空床版橋の延長39bとなる形式。設計は四国建設コンサルタント(松山市)が担当した。
線路横の橋脚や線路上の上部工はJR委託工事となる。跨線橋工事は3〜4カ年程度かかる。
【岩城橋】
岩城橋は、岩城島と生名島を結ぶ延長約1`の斜張橋。主塔間の延長は約700b。着工は16年度、完成は21年度を目標にしている。13年度には詳細設計と取り付け道路の測量設計、地質調査に着手する。上部工は3径間連続鋼・コンクリート混合斜張橋を採用する予定。
【河辺1号橋】
河辺1号橋(大洲市肱川町山鳥坂)は、小田河辺大洲線に架設。延長535b、幅員7b(2車線)、橋台2基。13年度は修正設計を外注する。
【河辺2号橋】
河辺2号橋(大洲市肱川町山鳥坂)は、小田河辺大洲線に架設。延長90b、幅員7b(2車線)、橋台2基、橋脚2基。13年度は修正設計を外注する。