日本工業経済新聞社(群馬)
2013/07/08
【群馬】4車線化へ 県伊勢崎土木
県伊勢崎土木事務所が所管する東毛広域幹線道路の4車線化が本格化する。中でも4橋の4車線化工事としてL130m級の剛志大橋は9月に下部工を3分割で発注。また8月に新田西橋、9月ににしきの跨道橋、12月に福島2号橋も発注。東毛広幹道への本年度投資額は当初予算と12年度の大型補正分の合算で50億4000万円に上る。12年度の当初予算(約23億円)と比べ、2倍以上に膨れている。
県伊勢崎土木事務所が担当している東毛広域幹線道路は「高崎玉村BP」「玉村伊勢崎BP」「韮塚工区」「境工区」「境木島三ツ木工区」に区分。このうち韮塚工区は4車線化済みで、2車線で開通しているのは玉村伊勢崎BP以外の3区間(高崎玉村・境・境木島三ツ木)となる。
「はばたけ群馬・県土整備プラン2013〜2022」では、16年度中に高崎玉村BPと境工区で4車線化が完成する位置付けで、本年度は同2区間で4車線化集中投資が見込まれている。すでに高崎玉村BP・境工区の主たる4車線化道路改良工は発注済みだが、今後は4橋梁の発注が相次ぎ、境木島三ツ木でも4車線化の道路改良工が順次発注される見通しだ。
高崎玉村BP4車線化では本年度、3橋梁の4車線化工事を控えている。まずは高崎スマートインターチェンジ(SIC)周辺の新田西橋の上部工架設工事を8月中に指名競争入札で発注する。
プレテンションPC単純床版橋L24・2m、W12・3m(車道W3・25m×2、歩道兼自転車道W4・5m)で、橋梁単価の調査が終わり次第、指名選定委員会にかける。
SICが本年度内に開通するため同BP区間のうち、SICから以東にある玉村町道与六分前橋線までのL1q区間を先行して4車線化。同区間の路盤改良工は発注済みで、年内中には表層工も発注となる予定。
続いて同BPの最東端にあるにしきの跨道橋の4車線化を実施する。主要地方道藤岡大胡線BPをオーバーパスするにしきの跨道橋は、路線南側が供用済みで、9月に発注する上部工は路線北側へ単純PCコンボ桁橋L29m、W8m(3・25m×2)を架設する。
にしきの跨道橋から以西には町道の機能補てんを担う福島2号橋があり、その4車線化工事を本年度実施する。規模はプレテンションPC単純床版橋L23・2m、W9m(3・25m×2)で、路線南側への架設工事を12月中に発注する。
また、福島2号橋の以西L190m区間では路線南側(玉村町文化センター側)の補強土壁にも着工する。施工面積840uでスーパーテールアルメ工を採用予定。8日の指名選定委員会にかけ、近日中に指名競争入札で発注する見通し。
境工区では剛志大橋の4車線化が予定されており、早ければ9月にも下部工3基を指名競争入札で3分割発注し、来年度に上部工架設へと進むスケジュール。
下部工は右岸側をA1橋台、左岸側をA2橋台とし、両橋台とも逆T式の鋼管ソイルセメント杭基礎φ1000oで建設する。A1はL11・5mの杭を8本、A2はL10mの杭を10本それぞれ設置する。小判形橋脚のP1は場所打ち杭φ1200o、L11・5mを12本設置する。
上部工形式は鋼2径間連続非合成細幅箱桁橋のL134・5m、W11・75m(3・25m×2、歩道3・25m)で、大型発注案件として年明けに一般競争入札で公告となる見通し。
境木島三ツ木工区L2・63qでは関東測量(前橋市)が詳細設計を作成、順次4車線化工事を発注していく予定。なお、同工区の拡幅用地には建設発生土が残置しているため、8日に1万立方mの残土搬出運搬業務を指名通知し、整備に向けた事前準備を進める。