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建通新聞社四国
2013/07/05

【愛媛】東予港西条地区沖防波堤、早期発注へ

 愛媛県土木部は、東予港西条地区の沖防波堤に2013年度から着工し、16年度の完成を目指す。現在、地元と漁業補償交渉を進めており、まとまり次第、早い時期の発注を目指している。13年度は直立消波ケーソン10函の製作を発注する。13年度事業費は約8億円。
 沖防波堤建設は、背後地で造船業を営む今治造船からの企業合理化促進法に基づく防波堤整備の要請に対し、事業費の一部負担(1/2)を求め、産業関連港湾整備事業として建設するもの。延長は500b、直立消波ケーソン60函で構成。総事業費は約30億円。事業は11年度に調査着手、13年度から着工し、16年度の完成を目指す。
 造船業は、本県の主力産業の一つで、地域経済や雇用に多大な影響を及ぼす。造船業の着実な発展に防波堤整備が不可欠であり、また沖防波堤建設が東予港の港湾機能の向上につながるため整備する。
 ケーソンの建設ヤードは、沖防波堤背後地の企業空地を活用する。
 東予港の西条地区には、「ハ」の字型の沖防波堤、延長770bと延長1030bの設置計画が東予港港湾計画に盛り込まれているが、今回の事業では今治造船西条工場に高波の影響を与える延長1030b防波堤の一部となる北東部に当たる西条第1防波堤(延長500b)の建設を行う。