建通新聞社
2013/07/03
【大阪】新規整備で用地買収へ 木津川平野線
大阪市建設局は、都市計画道路・木津川平野線のうち、西成区内の新規着手区間延長540bについて、2013年度中に民地との境界確定を終え、早ければ年度内に用地買収に着手する方針。用地買収のまとまった部分から順次着工し、18年度末の完成を目指す。
対象区間は、南海汐見橋線との交差部(大阪市西成区千本北1丁目)から阪神高速15号堺線高架下の千本中2交差点(西成区千本中2)に至る延長540b。計画幅員は25bで、車道4車線、両側歩道を想定している。
用地買収に向けた測量業務は、大阪公共嘱託登記土地家屋調査士協会(大阪市中央区)が12年度に引き続き、13年度も担当する予定で、早ければ上半期に随意契約を結び、14年3月末の納期で境界確定作業を進める。全体で200筆弱の用地買収が見込まれる。
木津川平野線は、臨海部地域と市東部地域を東西に連絡する総計画延長6・6`の主要幹線道路。今回の対象区間は、12年度に事業認可を取得。対象区間には、木造の家屋が密集しており、道路ネットワークの形成だけでなく、災害時の延焼遮断帯や避難路整備の面からも早期着工・完成が期待される。
同区間より西側については、阪神高速〜尼崎堺線までの延長約300b区間が供用済み。尼崎堺線から千本松大橋東詰までの約500b区間は都市計画道路の見直しで廃止する方向となっている。