建通新聞社四国
2013/07/02
【徳島】総合情報通信NWシステムを再整備
徳島県は、「総合情報通信ネットワークシステム」の再整備を計画しており、2013年度に実施設計を実施するため、6月28日付で業務を契約する。委託先は一般財団法人日本消防設備安全センター(東京都港区)。2014年3月10日までの業務完了を見込んでいる。
県の防災行政無線は1995年から96年にかけて整備され、16年が経過し設備の老朽化による障害などの発生が危惧されている。加えて保守部品の製造中止や確保が困難になり障害復旧に時間がかかることも予想され、また、設備が画像情報やIPデータに十分対応していないため、高速大容量のデータ伝送に応えられない。このため11年度にネットワークシステム再整備に関する調査検討を行った結果、「非常時の通信手段として確実性と信頼性を確保」「既存ICT(庁内グループウエアなど)が活用できるIP化(庁内LANを無線で補完)の推進による高機能化」を図ることに決め、再整備(全面更新)を図ることにした。12年度には基本設計を実施している。
実施設計では、ネットワークシステム再整備のため、機能、仕様などを整理し、基本設計や現地調査などの結果を踏まえて、地上系無線・衛星系無線の再編検討・調査(電波伝搬、地質など)・設計、通信機能の検討・設計、再整備に伴う既存設備などの仮設・撤去の検討・設計などを行う計画。そしてネットワークシステム再整備工事発注に必要なシステムの構成や仕様、事業費積算、発注仕様書、設計書、工事図面、再整備スケジュール(工事請負契約から2年間)などの作成を求めることにしている。
再整備対象予定箇所のうち、新設を予定している無線局などは、六郎山中継局(勝浦町坂本)、一宇剪宇簡易中継局(つるぎ町一宇)、西祖谷山簡易中継局(三好市西祖谷山村)、川井反射板(美馬市木屋平)などとなっており、それぞれ造成や鉄塔基礎、場内整備などの設計を行う。また、新設中継局については局舎設計(組立局舎―非常用電源・照明・換気・空調など付帯設備含む)も実施する。