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建通新聞社
2013/07/01

【大阪】14年度にも詳細設計 寝屋川南部地下河川

大阪府都市整備部は、寝屋川南部地下河川事業で、最下流部の未整備区間(岸里調節池)について、上面道路の用地買収の進捗状況にもよるが、早ければ2014年度から詳細設計に着手し、早期着工を目指す考えだ。
 未整備区間は、聖天山立坑(大阪市阿倍野区松虫通3丁目)から木津川河口部の排水機場予定地(西成区南津守2丁目)までの延長約2・2`を計画。
 基本設計は日建技術コンサルタント(大阪市中央区)が6月28日の納期で作成、この成果を基に、上面道路を整備する大阪市と協議する。
 木津川の排水機場予定地から上流に掘り進む計画で、シールドの内径は約9・8bを想定。基本設計では管渠、特殊マンホールの基本設計、施工法の比較検討などを進めている。
 南部地下河川は、大口径管渠で雨水をいったん貯留。新たな下水道管(下水道増補幹線)との一体的運用で寝屋川流域の治水機能を向上させる事業。
 東大阪市若江から大阪市西成区に至る道路の下に建設しており、地下河川計画による総延長は13・4`(口径6・9〜9・8b)。1990年12月に久宝寺立坑が完成し、以降、段階的に整備を進め、加美調節池、久宝寺調節池、若江調節池の順に、供用を開始。2011年6月までに11・2`(貯留量63万立方b)が供用している。
 岸里調節池は、大阪市施行の上面道路(都市計画道路・木津川平野線)が未着手のため、これまで計画に入れていなかった最下流部区間。
 シールドの発進基地となる排水機場については、14年度にも基本設計に着手し、早期着工を目指す。現在、基本・概略検討をニュージェック(大阪市北区)が12月13日の納期で進めている。