日本工業経済新聞社(群馬)
2013/06/28
【群馬】群建協沼田支部が安全祈願祭
群馬県建設業協会沼田支部(青柳剛支部長=会長)は27日、沼田市上発知町の迦葉山弥勒寺で毎年恒例の建設労働災害防止研修と工事安全祈願祭を開いた。当日は支部会員をはじめ沼田労働基準監督署の光山正明署長、利根沼田県民局の高橋真局長、利根沼田環境森林事務所の佐藤博久所長、利根沼田農業事務所農村整備課の中島道雄課長、沼田土木事務所の長沢利幸所長ら多数の来賓を含め60人が出席。研修で建設工事における安全衛生管理について学んだ後、弥勒寺本堂で無事故無災害を祈念した。
研修会は、同支部安全委員長の諸田光二氏の司会で行われた。あいさつで青柳支部長は、建設産業を取り巻く環境について述べ、公共事業は量・労務単価とも明るさが見えるとしながら「管内は協会員の正会員・準会員が1か月の間に2社倒産したことは憂慮すべきできごと。協会をあげて景気対策としての事業の執行をあらゆる角度から要望しなければならない」と厳しい認識を示した。労働災害対策について、「沼田地区では労働局と一体となり女性環境パトロールを実施するなど、さまざまな角度から取り組んできた。来月から毎月協会主催の安全パトロールが行われるが、どんなときもおろそかにしてならないのはたゆまぬ教育訓練と安全だ。どんな小さな事故も起こさない強い決意を」と強調した。
続いて行われた来賓あいさつで、最初に光山所長は、「沼田支部では今年の1月に県内初となる女性社員で構成されたパトロールが行われるなど積極的な取り組みが行われている」と高く評価。今後も労災防止に向けた取り組みに協力を求めた。県からは、高橋局長佐藤所長、中島課長、長沢所長が一人ずつ祝辞に立ち、日頃の協会員の活動を称えるとともに、管内の本年度事業や予算状況を説明し、協力と安全施工を求めた。
沼田労働基準監督署産業安全専門官の品川伸一氏による建設工事の安全衛生管理に関する労災防止研修の後、弥勒寺本堂で安全祈願を行い、出席者は厳粛な雰囲気の中、本年度の無事故無災害を祈った。