日本工業経済新聞社(群馬)
2013/06/28
【群馬】上武道路は未開通部で事業促進
国土交通省高崎河川国道事務所(信太啓貴所長)は、本年度の事業概要を発表した。道路事業費には56億3000万円、河川事業費には6億6300万円を計上。メーンとなる国道17号・上武道路では未開通の前橋市上細井町〜田口町で用地買収や橋梁上部工事などを進めるほか、太田市世良田町〜伊勢崎市境三ツ木の尾島境立体の4車線開通を予定する。
国道17号・上武道路には本年度事業費25億円を確保。事業延長L40・5qのうち、L37・0qは暫定2車線以上で開通済み。未開通の前橋市上細井町(主要地方道前橋赤城線)〜田口町(国道17号現道)L3・5qにおいて、道路設計や埋蔵文化財調査、用地買収、橋梁上部工事、改良工事を進めていく。
開通時期については埋文調査にかかわる調整などがあり現段階では未確定。
暫定2車線で供用開始されている太田市世良田町〜伊勢崎市境三ツ木の尾島境立体L1・7q区間では、橋梁上部工事および舗装工事を実施し、本年度内での4車線開通を予定する。
渋川西バイパスには4億5000万円の事業費を計上。渋川市中村〜石原L0・9qの現道拡幅区間において、本年度内での4車線化に向けて舗装工事を実施する。また、渋川〜金井のバイパス区間L1・9qにおいては、道路設計や用地買収を促進させる。
みなかみ町羽場〜新潟県湯沢町三国の三国防災には7億円を確保。三国トンネルの整備にかかわる道路設計や環境調査のほか、移設補償、改良工事に取り組む。また、白狐橋の下部・上部工事、改良舗装工事を実施し、本年度内での架け替え完了を予定する。このほか、永井地区の線形改良に向けた用地買収も進めていく。
綾戸バイパスには1億5000万円を投入し、道路設計のほか渋川市上白井および棚下地区で用地買収を促進。群馬大橋拡幅には7000万円を措置し、前橋市表町一丁目で改良舗装工事のほか、道路設計を推進する。
高松立体では高崎市並榎町の拡幅区間L0・5qで道路設計を実施する。本年度事業費は1000万円。
国道18号・高崎安中拡幅には3億9000万円を確保。安中地区の現道拡幅部L0・6qの道路設計や久芳橋上部工事、中宿高架橋下部・上部工事を行う。
国道50号・前橋笠懸道路には5億円を計上し、みどり市笠懸町鹿地区の現道拡幅部L0・5qの改良舗装工事を実施し、本年度での4車線開通を予定。また、前橋市今井町〜二之宮町の現道拡幅区間L0・9qの道路設計および用地買収、伊勢崎市赤堀今井町〜香林町L4・0qのバイパス区間の道路設計も推進する。
河川改修事業では、烏川上流築堤事業に5億2200万円を措置。高崎市寺尾および根小屋地区で用地補償および樋管・築堤工事を推進する。中島地区堤防補強対策事業には9100万円を盛り込み、ドレーン工による堤防浸透対策を講じる。