建通新聞社四国
2013/06/28
【香川】充電インフラ整備ビジョン策定へ
香川県は、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など次世代自動車の普及促進を図るため、同充電インフラ整備ビジョンを7月中旬までに策定する。24日に県内の自動車ディーラーや大型商業施設の関係者らから意見を聴取する「香川県次世代自動車充電インフラ整備ビジョン検討会」で、県が同ビジョン案を示し承認された。同ビジョンを踏まえた事業実施主体からの申請であれば補助枠が拡充するため、充電設備の設置に加速が掛かるものと期待される。
経済産業省の「次世代自動車充電インフラ整備促進事業」(2012年度補正予算)では、自治体などが策定する充電器設置のための「ビジョンに基づく充電器」(主に急速充電、4000基)の場合、充電器の購入費と工事費の3分の2が補助される。補助要件は、公共性やビジョンの示すエリア、種類別の設置個所などを、申請先の自動車振興センターが審査。ビジョンの内容を踏まえたものかどうかを判断する。交付申請期間は14年2月28日までで、事業実施期間は原則同年12月末。
県の充電インフラ整備ビジョンによると、次世代自動車走行中の電欠を防止するための経路充電として、主に急速充電器を高速道路のSA、PAに10カ所、国道沿いの道の駅、ディーラー、インターチェンジ付近に24カ所設置。また、県内全域を東讃(さぬき市、東かがわ市、三木町)・小豆(土庄町、小豆島町)・高松(高松市、直島町)・中讃(丸亀市、坂出市、善通寺市、宇多津町、綾川町、琴平町、多度津町、まんのう町)・西讃(観音寺市、三豊市)の五つの区域に分けて、網羅的に道の駅、ディーラー、役場や港湾施設などに65カ所の計99カ所設置する。
一方、五つの区域(市町)で大規模商業施設の店舗数や観光地など不特定多数が利用する施設の設置状況を検討し「目的地充電」として普通充足器、急速充電器を152カ所設置する予定。経路充電と目的地充電の充電器設置の合計は251カ所。