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日本工業経済新聞社(茨城)
2013/06/26

【茨城】県農村計画課 農業農村整備事業の新規地区

 県農林水産部農地局農村計画課は、「2013年度農業農村整備事業」における新規採択地区の概要を明らかにした。本年度は前年度を上回る14地区で総事業費75億2400万円。そのうち「県営」では北川根地区(笠間市、茨城町)の農地整備事業(県事業名・経営体育成基盤整備事業)など9地区に31億4700万円。市町村や土地改良区などが行う「団体営」では巴中部U期(小美玉市)の農業集落排水事業など5地区に43億7700万円が国から配分された。

 本年度に採択された新規地区と総事業費は、前年度の9地区58億8500万円を、5地区16億3900万円上回る数値となった。
 まず県営では、国の補助事業(農業競争力強化基盤整備事業)を財源に、北川根地区(笠間市、茨城町)で農地整備事業を行う。意欲と能力のある経営体が活躍できるよう、区画整理や水路、農道などの整備を行う「経営体育成型」。受益面積120・4haを対象に、用水(120・4ha)や農道(3q)を総事業費7億2600万円で整備する。期間は2018年度までの6カ年。
 湛水防除事業と農業用河川耕作物等応急対策事業も、国の補助(農村地域防災減災事業)を活用する。湛水防除事業は16年度まで4カ年かけて総事業費2億3900万円で東大場・島地区(水戸市)にゲートポンプを設置する。農業用河川耕作物等応急対策事業では2億9000万円かけて井出蛯沢堰の補修工を4カ年で行う。
 藤代北部地区(取手市、つくばみらい市)と蔵後余郷入地区(美浦村)の農地整備事業(経営体育成型)は、農山漁村地域整備交付金を活用する。藤代北部では総事業費に1億8700万円をかけて排水路5q、農道2・1qを6カ年で整備する。蔵後余郷入も6カ年かけて7億6300万円で用水199・4ha、農道3・6qを整備する。
 同じく農山漁村地域整備交付金を活用して、水利施設整備事業(基盤水利施設保全型)を4地区で進める。県事業名は、かんがい排水事業(基盤ストックマネジメント)。排水機場や用水機場の更新で、4地区とも期間は16年度までの4カ年。
 4地区の総事業費は、大野第2排水機場(守谷市)が2億6700万円、河内第6機場(河内町)が1億5300万円、小谷沼第2排水機場(常総市、坂東市)が2億4200万円、飯沼第1機場(常総市、坂東市、古河市、八千代町)が2億8000万円―。
 一方、団体営では、まず農業集落排水事業を4地区で進める。小美玉市の巴中部U期地区では、国の汚水処理施設整備交付金を活用し総事業費10億5200万円をかけて管路施設9・7qなどを5カ年で整備する。
 残り3地区の農業集落排水事業は、すべて国の農山漁村地域整備交付金を活用。笠間市の友部北部U期地区では16億1400万円を投じて管路施設16・3qを6カ年で整備するほか、筑西市の河間北部地区でも6カ年かけて処理施設1カ所と管路施設10・2qを15億円で整備する。古河市の大綱地区は1億7700万円をかけて防食処理と機械設備の更新を2カ年で行う。
 そのほか団体営では、国の農山漁村活性化プロジェクト支援交付金で、東大場南部地区(水戸市)のパイプラインを3400万円かけて3カ年で千波土地改良区が改修する。県事業名は基盤整備促進(農業用水)。