日本工業経済新聞社(茨城)
2013/06/22
【茨城】茨城町 文化的施設設計に着手 プロポを含めて検討
茨城町は、中央公民館(小堤1070)に代わる文化的施設の整備を計画しており、本年度は基本・実施設計に着手する。発注方法はプロポーザルを含めて検討しており、7月上旬に予定している文化的施設建設検討委員会を経て正式に決定する見通し。当初予算には基本・実施設計委託費として3220万円を計上している。建設場所は県から県畜産センター養鶏研究室跡地を取得。本年度は既存施設の解体も予定している。概算事業費の上限は36億円。順調ならば14年度中に着工する見通し。
中央公民館(RC造3階建て延べ2565u)は、年間延べ5万4000人以上(10年度実績)が利用するなど多くの町民から親しまれているが、震災後は耐震力不足により使用を中止している。また、1975年の建設と古く、建物の内外装や音響・照明設備などの老朽化が進み、ユニバーサルデザインも導入されていない。
このため、中央公民館の代替施設として、延べ面積約4800uの文化的施設の整備し、600席以上の多目的ホールや防災機能をもたせる。基本的な考え方は、@町民が気軽に利用できる施設A多目的な利用ができる施設B地域振興に寄与し、地域の特性を活かす施設C環境にやさしく、低コストを目指した施設D防災機能をもつ施設―としている。
施設の運営や維持管理については、最小の経費となるよう民間による運営なども含めて検討していく。
建設場所は県畜産センター養鶏研究室跡地(小幡820―3ほか、敷地面積約4万6007u)。県からの取得金額は4450万円。
概算事業費の内訳は、本体工事費が27億円、基本・実施設計費や外構工事費、用地購入費などが9億円。
今後のスケジュールとしては、本年度から2カ年で基本・実施設計をまとめ、2014年度に着工して15年度中の完成を目指していく。
設計の発注方法はプロポーザルを含めて検討しており、7月上旬開会予定の検討委員会後に正式決定するもよう。
本年度は旧養鶏研究室施設(庁舎・事務所、倉庫、鶏舎・畜舎)の解体工事も行う。発注見通しでは第2四半期に指名競争入札で発注するとしている。このほか、当初予算では地質調査委託費(254万円)も計上している。