日本工業経済新聞社(埼玉)
2013/06/21
【埼玉】さいたま県土が笹目川護岸工を順次発注
さいたま県土整備事務所は、川のまるごと再生プロジェクトで、笹目川に架かる中央橋〜山宮橋、約1300mの親水護岸工事を今後、複数の工区に分けて順次発注する。今年度は、中央橋〜北部橋の左岸、約340mを先行して整備する。このうち大型階段設置工60m、親水護岸工100mを7月に公告し、いずれも同月内に事後審査型一般競争で施工者を決める。工期は、大型階段が9月〜14年度末、親水護岸が9月〜14年1月の想定。右岸側は12年度に発注し工事中。
設計は、中央橋〜芦原橋までの上流約900mを東京建設コンサルタント埼玉事務所、芦原橋〜山宮橋の下流約400mを日水コン埼玉事務所が担当している。8月末の納期を待たず、設計がまとまり次第工事を発注する。
対象区間は主に掘込河道になっている。工事では、水際部分に捨石を敷いた後、河道に対し垂直になっている土堤を掘削し、比較的緩やかな傾斜の護岸に改修。これにより、護岸に設置されている約7mの鋼矢板のうち1m程度が露出するため、切除する。護岸部分にブロックマットを敷いた後、土を被せる。
笹目川のまるごと再生プロジェクトは、中央橋から荒川との合流点に至る約3950mが対象。山宮橋より下流の山宮橋〜荒川合流点、約2650mについては、東京建設コンサルタント埼玉事務所が14年1月31日までにまとめる基本計画の策定を待って、早ければ年度内に詳細設計を委託し、15年度までにすべての工事を完了させる。下流側の護岸は、コンクリートブロック等により整形されているため、整備内容についても上流側と異なるものになりそう。