建通新聞社四国
2013/06/18
【愛媛】県立学校69棟で補強必要
愛媛県教育委員会は、県立学校校舎などの耐震診断結果を発表した。現段階で耐震補強の必要があるとされるのは43校69棟。他、耐震性を調査している耐震診断中が12校19棟、13年度に耐震診断を予定しているのが32校52棟。県は、高校と中等教育学校は2017年度末、特別支援学校は15年度末の耐震化を目指している。
調査対象は、1981年6月以前の旧耐震基準で建設された建物で、県内には県立の高校・中等学校が50校238棟、特別支援学校が7校36棟あり、2012年4月1日現在の耐震化率は63・8%で全国最下位となっている。
耐震強度について、震度6〜7程度の規模の地震に対して、耐震改修促進法などで構造耐震指標(Is)が0・6未満の建物については、耐震補強の必要性があると判断。また0・3未満で倒壊・崩壊する危険性が高いとされている。
大規模地震で倒壊・崩壊の危険性が高いとされるIs値が0・3未満の建物は4月1日現在、25校27棟あり早急な対策が求められる。残る未耐震建物14校15棟については14年度に実施する方針。
県は、学校施設の耐震化を推進するため、13年度に57億円余りを計上し、西条高校体育館と松山盲学校体育館の改築を含めて34校48棟で耐震補強を実施する他、20校26棟で改修設計を外注する。
13年度に耐震診断を予定している32校52棟は次の通り。
▽土居高の本館と特別教室棟▽新居浜東高の本館▽新居浜南高の特別棟と普通棟▽新居浜工業高普通教室棟▽新居浜商業高特別教室棟と武道場▽西条農業高特別教室棟▽小松高の特別教室棟▽東予高の特別教棟2棟▽丹原高の普通教室棟▽今治西校の特別教室棟▽今治南高の特別教室棟▽今治北高大三島分校の本館と体育館、武道場▽今治工業高の特別教室棟▽北条高の特別教室棟と普通教室棟2棟、本館▽松山北高中島分校武道場▽松山工業高の特別教室棟と普通教室棟▽東温高の本館3棟▽上浮穴高の武道場▽伊予農業高の武道場▽大洲高の特別教室棟と武道場▽長浜高の特別教室棟▽内子高の本館▽八幡浜高の特別教室棟▽三瓶高の本館と普通教室棟▽宇和高の特別教室棟▽宇和島東高の武道場▽宇和島水産高の本館と普通教室棟▽吉田高の特別教室棟2棟と本館▽三間高の武道場▽北宇和高の武道場▽松山西中等教育学校の特別教室棟▽宇和島南中等教育学校の特別教棟3棟と武道場