建通新聞社四国
2013/06/14
【香川】施工パッケージ型方式14年7月導入
国土交通省が2012年10月から試行導入している「施工パッケージ型積算方式」について、香川県は14年7月の導入まで、従来の積み上げ歩掛を使用する。
国土交通省では63の施工パッケージ歩掛りを導入し、従来の積み上げ歩掛は基準書から削除している。県では施工パッケージ型に対応した積算方式を行うためのシステム改修を13年度に行い、14年7月から同方式に対応できるようにする。
このため、ことし7月に改定となる香川県土木工事標準積算基準書には、14年7月からの導入までの間、▽国土交通省で施工パッケージ化されていない歩掛は13年度の従来の積み上げ歩掛を使用▽国土交通省で施工パッケージ化された歩掛は、12年度の従来の積み上げ歩掛を使用
する―ことにした。
施工パッケージ型積算方式は、直接工事費の積算で従来の機械経費、労務費、材料費を積み上げる方式から、これら経費を一つの「施工パッケージ単価」で計上するもの。
受発注者間で合意した単価に、応札者から提出された工事費内訳書の単価を活用し、複数年の単価の傾向や実態調査による施工状況などの変動も加味して設定する。
施工パッケージ単価として直接公表されるため、元下間の契約の透明性だけでなく、補正式の公表により受注後の単価協議や設計変更などでの受発注者間の協議の円滑化などに期待されている。
県は、国の63の施工パッケージ単価以外の工種拡充や、地域特性を踏まえた補正に対応できる積算システムの改修を目指しており、14年7月以降に施工パッケージ型積算方式に本格移行する考えだ。