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建通新聞社
2013/06/11

【大阪】守口調節池本格化 府寝屋川北部地下河川

大阪府寝屋川水系改修工営所は、寝屋川北部地下河川事業のうち、新たな枝線として計画中の守口調節池について、2013年度から築造に向けた動きを本格化させる。発進立て坑(守口立坑)の築造工事はWTO案件として公告済みで、7月に入札し、9月議会に契約議案を諮る。併せて、到達立て坑(松生立坑)の詳細設計を10月にも外注。14年度以降のシールド工事の発注を目指し、管渠設計なども進める考えだ。
 守口調節池は、寝屋川北部地下河川本線部の鶴見立坑から北、大阪中央環状線と国道163号との交差点までの全長3200bとして計画。西三荘水路と国道163号の地下を通る、管径5b程度のシールド工を見込んでおり、貯留量6万立方b、毎秒50万dの流量能力を確保する。
 寝屋川北部地下河川本線で未着工の鶴見調節池(鶴見立坑〜城北取水立坑)、都島調節池(城北取水立坑〜ポンプ場)に代わり、新たな枝線ルートを本線より先に確保することで、北部地下河川の機能向上を図る。
 シールドタイプは泥水式を検討。ルートの中間地点となる守口立坑を発進基地として、シールド機2台で発進立坑から南・北両側に掘削を進める。
 南側は守口立坑〜鶴見立坑に至る延長886b(内径5・1b)、北側は守口立坑〜松生立坑に至る延長2237b(内径4・9b)。20年出水期の供用を目指す。
 管渠の詳細設計は、南側を中央コンサルタンツ(大阪市中央区)で作成中。納期は8月末。北側は、到達立て坑の詳細設計と一括し今秋に委託先を決定。約1年の納期で作成する。担当課では「契約を急ぎたい」としており、入札公告は10月より前になるもよう。
 寝屋川北部地下河川の本線部は、寝屋川市讃良から大阪市都島区中野町までの総延長約11`。これまでに暫定供用も含め延長約4`(古川調節池、北島調節池)が完成。現在、門真調節池を工事中で、年明けの完成が予定される。