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建通新聞社四国
2013/06/11

【愛媛】アンダーパス区間着工へ

 愛媛県中予地方局は、JR松山駅付近連続立体交差事業の車両基地・貨物駅をアンダーパス(地下道)する南北道路のアンダーパス区間(約240b)に2013年度から着工する。6月から9月にかけて北側取り合い道区間を4分割で発注する。また今後の6月補正予算などで追加予算配分があれば南側取り合い道区間の一部着工を計画している。
 南北線の幅員は9b、2車線の片側歩道。
 6月には北側取り合い道の仮設矢板工2件(延長79bと75b)、7月にU型擁壁工延長40b、9月にU型擁壁工延長20bを発注する。4件とも総合評価の実績確認型で実施される。
 アンダーパス区間の延長は約240b。北側取り合い道(約80b)、軌道下(約80b)、南側取り合い道(約80b)からなり、JR軌道など車両基地下の部分(約80b)はJR四国が施工。一部ボックスカルバート工が発注されている。
 県施工の北側・南側の前後取り合い道は、北側地区から整備に入る。
 県では現在、13年度発注予定箇所として南北線のアンダーパス区間の他、北伊予駅改良として行き違い線の架線追加に伴い、隣接する道路幅員が狭くなるのを解消するための道路拡幅工を12月に発注予定している。
 ほか鋼製構造物工として水路のゲート設置2件を農繁期が終わる9月ごろに発注する。
 JR松山駅付近連続立体交差事業は、県や松山市、JR四国がそれぞれ役割分担し、20年度完成を目指しさまざまな整備がなされている。その中で車両基地・貨物駅移転整備は、県とJR四国が整備を進めており、10年度に整備の役割分担を決める「工事の基本協定」を結ぶとともに、年次ごとに当該年度の整備内容を確認する「年度協定」を毎年締結している。13年度にはJR四国は南北道路の軌道下アンダーパス工事(三軒家架道橋)の他、長尾谷橋梁、上野橋梁(水路ボックス)、平松架道橋などを整備する。
 新車両基地・貨物駅は17年開催の国体前の16年度中の移転を目指して整備が進められている。