建通新聞社四国
2013/06/11
【香川】県が31項目を国に要望
香川県は、国の2014年度政府予算編成に向けた、31項目からなる政策提案・要望を行う。四国の防災拠点の整備のほか、新規に香東川総合開発事業(椛川ダム)の推進や国営かんがい排水事業香川用水二期地区の採択など、最重要項目として11項目を挙げた。また、南海地震や風水害などの大規模災害対策に加え、新規に耕作放棄地・鳥獣被害対策や里海づくりの推進など、20項目を重要項目として提案・要望する。
最重要項目のうち、香東川総合開発事業(椛川ダム)は予算確保による事業の推進を要望。国営かんがい排水事業香川用水二期地区では東南海・南海地震に備え、造成後40年以上が経過するなど老朽化の進む国営香川用水の農業専用施設の耐震化を促進するため、二期地区の採択を目指す。このほか四国の防災拠点整備(高松地方合同庁舎U期整備)で早期着工を継続で要望する。
重要項目で新規に要望する耕作放棄地対策では再生・利用の仕組みや、用排水施設、農業用機械・施設など整備の支援を求める。里海づくりの推進では、瀬戸内海を「里海」として再生させる法整備や、生物多様性・生産性向上と水質浄化能力を確保するための藻場・干潟などの浅場整備に対する財政支援などを関係省庁に要望する。
このほか継続提案・要望で南海地震や風水害等の大規模災害対策として、南海トラフ巨大地震対策特別措置法(仮称)の早期制定と財政措置の強化のほか、津波・高潮対策▽ため池安全性の確保▽水道震災対策▽風水害・土砂災害―の推進と離島公共下水道事業の整備促進などを挙げた。