建通新聞社(神奈川)
2013/06/10
【神奈川】藤沢市が健康と文化の森まちづくり基本構想 遠藤地区の土地利用・手法検討でプロポ
藤沢市は、健康と文化の森地区まちづくり基本構想の策定に伴う委託業者を公募型プロポーザル方式で選定するため、13日午後5時まで参加表明書を受け付ける。提出先は都市整備部西北部総合整備事務所(藤沢市円行2ノ3ノ17まちづくり協会ビル3階)で、持参か郵送で提出する。質問事項は13日午後5時までEメールで受け付ける。
参加資格適否で合格メールを受けた者は、20日から27日まで技術提案書を提出、7月5日のプレゼンテーションを経て、委託業者を決定する。
参加資格は、@かながわ電子入札共同システムの2013・14年度競争入札参加資格認定「一般委託」または「コンサル」で、藤沢市長から有効期間内の認定を受けている、または受ける見込みA配置予定管理技術者は、技術士(総合技術監理部門―建設・都市および地方計画、建設部門―都市および地方計画のいずれか)の資格を持ち技術士法による登録を行っている、またはシビルコンサルティングマネジャー(登録技術部門 都市計画および地方計画部門)資格を持ち、1998年度以降に受注し、国や地方公共団体、独立行政法人または市街地開発事業施行者の発注業務で鉄道駅を含めた周辺エリアにおけるまちづくり構想(計画)の業務実績を1件以上有し、完了実績を持つ。
委託期間は14年3月末まで。予算額は消費税を含めて1100万円以内とする。
同市では、遠藤地区内にゾーニングしている健康と文化の森地区を、市内の都市拠点の一つに位置づけているが、市街化調整区域となっている。
90年に文化の森へ慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスが開設。01年には健康の森に看護医療学部、06年に慶應藤沢イノベーションビレッジなどが立地。12年には同大学に隣接する地区で組合施行土地区画整理事業が完了。さらなる学術研究施設などの立地が見込まれるが、市街化調整区域のため、必要最小限の施設立地にとどまっている。
また、相鉄いずみ野線・湘南台駅以西への延伸構想を受け、同キャンパス周辺に新駅設置の予定がある。
今回の委託業務では、新たな都市拠点にふさわしいまちづくり基本構想を策定し、農業振興や農業上の土地利用との調整、整備手法の検討などを行うとともに、13年度に設置する基本計画策定検討委員会などへの支援と資料作成が主な目的となっている。
同構想が18年の特定保留区域への線引き見直しに向けた一つの手続きにも位置づけられており、その後に市街化区域への編入作業に着手していく。
構想では▽現状の土地利用などの課題整理▽まちづくり方針の検討や人口フレーム・導入施設などの想定▽農業振興の方向性や農業の現状などの検討▽整備手法の検討▽委員会や地元協議会の開催などの支援▽県ヒアリング資料作成▽土地利用状況など検討資料作成などの業務を行う