浦安市はこのほど、市が管理する施設を利用して民間が昨年度行った、液状化対策工法実証実験の成果報告(概要)を公表した。同市では、東日本大震災による液状化により多くの建物が被害を受け、今後、その対策が急がれているが、具体的な工法については開発途上のものが多い。このため、民間企業による液状化対策工法の研究・開発を支援することを目的に、市が運動公園等の土地を提供して、民間7事業者による液状化対策工法の実証実験が行われた。液状化対策に関しては、市も昨年度、高洲地区の県企業庁所有地を利用して地下水位低下工法の実証実験を行っているが、同工法を用いた液状化対策は困難だとして、コスト面に課題はあるものの、格子状地中壁工法を中心にした対策の説明会を4月から行っている。
市の施設を利用した実証実験は、民間企業の研究を後押しする目的で、市が運動公園陸上競技場予定地等を提供し、公募で選ばれた@飛島建設・兼松日産農林・昭和マテリアル(以下、飛島建設グループ)A前田建設工業B旭化成建材C大成建設D住友林業・住友林業アーキテクノ・日新製鋼・日新鋼管(以下、住友林業グループ)E三信建設工業・みらい建設工業・東興ジオテック(以下、三信建設工業グループ)F竹中工務店の7事業者(順不同)が行った。