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建通新聞社(神奈川)
2013/06/06

【神奈川】神奈川県企業庁 国府配水池など3配水池で耐震補強設計へ

 神奈川県企業庁は、国府配水池など3配水池の耐震補強設計を開始する。6月中旬に設計を委託し、2013年度末までに設計をまとめる。14年度以降に耐震補強工事を発注する見通しだ。
 設計を開始する国府配水池(大磯町石神台2)は、1号池(5280立方b)、2号池(1152立方b)が設計の対象。山ノ内配水池(鎌倉市梶原3)では、4608立方bの配水池が対象。寸沢嵐配水池(相模原市緑区寸沢嵐2877)では、1号池(960立方b)、2号池(1775立方b)、3号池(1229立方b)が設計の対象。
 設計では、耐震方法の検討し、業務のスケジュールを立てる。耐震補強の方法としては、既設の柱、床、側壁へのコンクリートの増し打ち、池内部の柱と柱の間などへの耐震壁設置、表面保護材の塗布などが考えられる。
 企業庁が管理する配水池は県内に136カ所あり、貯水容量は74万6225立方b。09年度からレベル2地震動(将来にわたって最強と考えられる地震による揺れ)に対応するための、浄水場などの重要施設の耐震診断を実施。震度6弱から7と想定される南関東地震に耐えられる強度で、順次補強を進めることにしている。
 135カ所すべての調査・工事を進めるには膨大な時間と費用がかかるため、「災害用指定配水池」の指定個所(39カ所、33万立方b)や、容量が比較的大きい配水池を優先して進める方針。
 本年度の配水池耐震補強の工事発注は、高森配水池1号池(伊勢原市高森)、中津配水池1号池(愛川町中津)、吉岡配水池1・3号池(綾瀬市
吉岡)などで予定している。