日本工業経済新聞社(群馬)
2013/06/06
【群馬】館林市が3363号線の新設を推進
館林市は、都市計画道路東部環状線の一部として新設を進めている市道3363号線で、当初予算に工事費2億5250万円を確保、本年度は地盤改良工事と道路改良工事を推進する。地盤改良工事は本年度の用地取得の進捗にもよるがL約1370m区間で、道路改良工事は2012年度に地盤改良工事を実施した区間L約730mで側溝の敷設を計画している。発注見通しでは道路改良工、地盤改良工の2工事に分けての発注となっているが、その後の検討でさらに数工区に分割を予定している。発注時期については、周辺が農地となっていることから農閑期となる10月〜11月を予定している。
都市計画道路東部環状線は、館林北部から中心市街地に向かう路線の慢性的な渋滞解消を目的とした路線で、主要地方道佐野行田線を起点として東に走り、途中に主要地方道館林藤岡線、一般県道山王赤生田線などと接続しながら国道354号に接続するまでの全体延長L4970m、W25〜39・2mの路線として計画。2007年度に主要地方道佐野行田線から主要地方道館林藤岡線までのL1100mが暫定2車線で新設され、供用開始されている。
現在、整備を進めているのは主要地方道館林藤岡線から一般県道山王赤生田線までのL2100m区間で、市道3363号線として12年度から工事に着手。早期の開通を目指すことから暫定2車線(全幅12m、南側歩道W4m)での供用開始を目指しており、これまでに用地の取得ができた3カ所、計L約730m区間で地盤改良として盛土工を実施した。
本年度は、地盤改良工を実施した区間L約730mでは道路改良工として側溝を敷設。地盤改良を行っていないL1370m区間では、用地取得が順調にいけば全線で地盤改良工事(W25〜27m)で盛土工を実施する。
発注見通しではどちらの工事も一括して一般競争での発注となっているが、用地取得の進捗具合などを勘案して数工区に分割しての発注を検討しており、その結果によって一般競争入札か指名競争入札かをあらためて判断する。発注時期については、農閑期となる10〜11月となる見通し。
市道3363号線の新設は15年度までの完了を目指しており、14年度にL1370m区間で道路改良工事を、15年度に全線で暫定2車線分の舗装工事を計画している。設計は新日本設計(長野県長野市)が担当。
なお、一般県道山王赤生田線から一般県道板倉籾谷館林線と接続し、国道354号と接続するまでの区間L1770mについては、市道3363号線供用開始後の事業開始となる見通し。