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建通新聞社
2013/05/30

【大阪】松原一津屋住宅建替 9月にも解体工

大阪府住宅まちづくり部は、松原一津屋住宅の建て替えに伴う建築本体工事(第1期)を、議会承認案件として2014年度に発注する計画だ。13年度は既存施設の解体工事を9〜10月、杭工事を14年2〜3月ごろに発注するもよう。
 同建て替え事業は、2期に分け計画。既存の住棟全18棟(532戸)中12棟(297戸)を建て替えるもので、新住棟の規模は、鉄筋コンクリート造12〜14階建て(4棟、264戸)を見込んでいる。1期で約半分の2棟約130戸を建設する。住戸面積は1〜4DKタイプによる36〜72平方b。
 解体工事は、既存の4棟109戸を5カ月の工期で撤去。杭工事は場所打ちコンクリート杭を予定している。
 場所は松原市一津屋3丁目。約1・5fの敷地のうち、約1・2fを府営住宅敷地として建て替える。残りの約0・3fは活用用地として民間施設などを誘致する。活用用地については、松原市と調整し、市が利用しない場合、売却する方向で、地域活性化につながる住宅や施設の導入を図る。
 全体事業費は約42億円。内訳は▽調査費約2億3000万円▽補償費約1億2000万円▽工事費約38億5000万円−となっている。工事費の内訳は、本体工事費に約35億9000万円、付帯施設整備費に約5000万円、撤去工事費に約2億1000万円を概算。
 同住宅は、1971年に建設された高層7階建ての施設。耐震性が低く、設備などの老朽化が進んでおり、エレベーターが各階に停止しないなど、バリアフリー面からも建て替えが急がれる。
 建て替えの建築実施設計は藤和設計(大阪市中央区)、設備設計は創英設計(大阪市北区)が担当。2020年度の完成を目指す。
 建て替え対象外の6棟については、これまでにすべての耐震化を完了している。