県病院局は、本年度で県がんセンターの建て替えに伴う基本設計などに着手する予定。建て替えでは、敷地西側の職員駐車場に病床数450〜500床、7階建て延べ4・3〜4・8万uの新棟を建設する計画。基本設計は2013〜14年度の2か年で実施し、プロポーザル方式での委託を検討している。
事業費は県の6月補正予算案に基本設計、地盤調査、基本運営計画策定調査に総額5841万円の事業費と債務負担行為1億1620万円が設定された。内訳は、基本設計費が4080万円と債務負担行為9520万円、地盤調査費が860万円、基本運営計画策定調査業務委託費が900万円と債務負担行為2100万円。地盤調査は建設予定地でボーリング等の調査を実施し、基本運営計画策定調査は、基本設計を行うにあたっての病棟や診療部門ごとの運用計画を策定する。
建て替えは、同病院の施設のうち、緩和ケア病棟とL棟(東病棟)を除いて既存施設を解体し、病院敷地西側の職員駐車場に新棟を建設する計画。また東病棟は全面改修し、研究所機能や管理部門等に用途を変更する。解体後の跡地は駐車場として整備し、使用する予定。西側の職員駐車場の面積は約6500u。
同局が昨年度でまとめた施設整備計画では、新病棟は病床数を450〜500床とし、建物規模を4万3200u〜4万8330uとした。病棟はA棟、B棟の2棟と、ほかに集中ケア病棟(16床)で構成し、これに既設の緩和ケア病棟(25床)を加え、東側病棟を対象に実施する改修面積は4770uとしている。
この基本計画をもとに、本年度の基本設計で具体的な規模などを設定する。総事業費には約159億円を見込み、工事はT〜V期に分けて段階的に実施する予定。施設整備基本計画の策定はアイテックが担当した。