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日本工業経済新聞社(茨城)
2013/05/29

【茨城】県監理課 県が新格付を発表 S・Aランク若干増

 県土木部監理課は28日、6月1日から適用する2013・14年度の県建設工事請負業者の資格審査(格付け)基準を公表した。格付業者数は、県内2636社、県外922社の合計3558社で前回(11・12年度)より35社減。前年度の入札契約制度の見直しや総合点数の上昇傾向に合わせて総合基準点数を引き上げた結果、S・Aランクも業者数が若干増加。県内の土木Sが前回の66社から72社に増加。建築は前年と同じ45社となった。また、ほ装Aランクも42社増えた。県内Sランクの総合点数1位は、前回に続き土木・建築ともに株木建設梶i水戸市)。

 県では、前年度の入札契約制度の見直し(一般競争の適用範囲の拡大や応札者数の拡大)を踏まえ、各土木・工事事務所管内における応札可能業者数の確保に努めた。
 その際、全体の総合点数が上昇傾向にあったことから、各業種における各ランクの構成割合を前回と同程度以上の水準に保つよう留意し、一部ランクを除き総合基準点数を引き上げた。
 その結果、S・Aランクも業者数が若干増加し、ランクの競争性が高まったという。
 ほ装については、Aランクの発注標準金額を今回1000万円以上に引き上げたこと(前回900万円以上)、前年度補正予算などにより今後大幅な発注の増加が見込まれることから、ほ装Aランク業者を県全体で42社増やし、応札可能業者数の確保を図った。
 主観項目は、昨年11月に発表された改正内容のとおり、優良工事表彰の評価対象期間を過去5年から「過去3年」へと変更し、加点枠の上限を100点から60点へと狭めた。
 その一方で、技術者の資格に着目した評価項目を新設して30点の枠を加えたほか、雇用対策で上限を従来より10点多く配点。表彰項目で減らした40点枠を各所に配分し、より技術力を高めようとする業者などを広く評価する。
 また、S・Aランクに加え新たに「Bランク」へ社会保険加入を義務づけるほか、監督処分を受けた業者や賠償金などの未納業者に対する減点措置を設け、不公平感をなくすための措置が施された。
 それらが影響し、土木Sが前回(11・12年度)の1130点以上から「1160点以上」となり、また建築Sが1060点以上から「1070点以上」になるなど、総合点数の基準がアップしている。
 また、格付けの対象業者数は、「県内」が前回(11・12年度)の2667社から31社(1・2%)減少して2636社、「県外」が926社から4社(0・4%)減少して922社となった。
 県内と県外を合わせた業者数は3558社で、前回の3593社よりも35社(1・0%)減っている。
 県の建設工事請負業者の資格審査は、各業者を経営事項審査の総合評価値(P)による「客観点数」と、工事成績や優良工事表彰状況などの「主観点数」を合計した「総合点数」で評価する。その点数に応じて、各工種ごとに格付け(ランク)を決定する。
 格付けの対象業種は、土木および建築がS、A、B、Cの4段階。電気・管・ほ装がA、B、Cの3段階。
 適用期間はことし6月1日から2015年5月31日までの2年間。
 県建設工事入札参加資格者名簿などの公表は県土木部監理課建設業担当のホームページにも掲載。