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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/05/24

【群馬】県東部農業事務所が本年度県営事業概要を公表

 県東部農業事務所農村整備課(諸田正喜課長)は、2013年度県営事業概要を公表した。本年度は、12地区に8億7728万4000円を配分。前年度事業費5億5913万2000円から3億1815万2000円(56・9%)の増額となった。新規事業としては、震災対策農業水利施設整備事業として2地区を対象に貯水池やため池の調査、点検を実施していくほか、農業農村調査計画で1地区着手する。継続事業でメーンとなるのは、農村地域防災減災事業で、渡良瀬川中央1期、2−2期、3−2期地区の計3地区合計で事業費4億6838万円を計上し、それぞれ工事を進めていく。世良田地区では農地整備事業を計画しており、本年度から区画整理工事に着手する。

 新規事業となる震災対策農業水利施設整備事業では、桐生市とみどり市にまたがる早川貯水池(提長241・8m、提高26m、総貯水量1万2004立方m)で1地区、管内全域の主要なため池計63カ所を1地区として計2地区の事業を推進していく。早川貯水池では本年度から2カ年で事業推進を計画しており、全体事業費は1500万円となっている。本年度はボーリング調査や土質調査を実施する。ため池63カ所では、本年度単年ですべてのため池で現況を把握するための点検調査を行うことにしており、総事業費は567万円としている。
 本年度のメーンとなる震災対策農業水利施設整備事業は、12年度まで国営附帯県営農地防災事業として推進していたもので、まず渡良瀬中央1期地区では本年度事業費に1億9844万円を配分し、集水路L約800mを新設。14年度までの完了をめざしており、これまでの進捗率は、事業費ベースで総事業費27億100万円のうち23億6600万円(87・6%)となっている。
 渡良瀬川中央2−2期地区では、事業費1億8994万円を確保し宝泉遊水池の整備を進めるほか、聖川支線でL約200mの敷設替え工を行う。進捗率は、総事業費13億3300万円のうち10億1999万円(76・5%)で15年度の完了となる見通し。
 渡良瀬川中央3−2期地区では、事業費8000万円で神の前水路L200mを対象に敷設替え工を実施する。進捗率は、総事業費9億7200万円のうち5億2000万円(53・5%)となっている。
 本年度から工事に着手する経営体育成型農地整備事業では世良田地区内のほ場の区画整理と水路などの整備を目的としており、本年度事業費に3億4940万円を計上。全体A70haのうち、A35haで区画整理工を行う。全体事業費には11億3880万円を試算しており、これまでの進捗率は5721万6000円(5%)となっている。
 このほかで本年度工事を発注するものとしては、ため池緊急保全対策事業があり、本年度事業費には2730万円を計上。12年度から工事を進めている大規模ため池の湯之入下溜について本年度完成を目指していく。