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建通新聞社
2013/05/23

【大阪】端建蔵橋架替基準整理へ 大阪市建設局

大阪市建設局は、老朽化が進む端建蔵橋の架け替えについて、中之島ゲートエリアのまちづくり構想と歩調を合わせる考えだ。2013年度は、架け替えで最低限必要となる橋梁構造物の仕様基準などを整理するため、検討業務を外注する方向で調整を進めている。外注時期は未定。
 端建蔵橋は、中之島地区の最西端の土佐堀川渡河部に位置しており、架け替えに当たっては海からのゲート空間にふさわしいシンボリックなデザインが想定される。
 既存の橋梁形式は単純鉄筋コンクリート床版鈑桁(2径間)と単純鋼床版鈑桁(5径間)からなっており、橋長は111・95b。場所は大阪市北区中之島6丁目〜西区川口2丁目。
 明治初頭に架設し、1921年に架け替えて現在に至っている。その後、上部軽量化や耐震対策を2度実施し、伸縮装置の取り替えなども行ったが、橋脚部の基礎が木杭で、地震時に液状化が懸念される層で打ち止めにされていることや、橋脚が無筋コンクリート構造であることなどから架け替えの検討に着手した。
 橋梁には電力、ガス、NTTなどのライフライン施設が添加されており、架け替えに当たっては、添加物の移設も必要となるもよう。
 2007年度に橋梁点検、架け替え判定(1次判定)を行い、08年度に2次判定、09〜10年度に概略設計、交通量設計、11年度には阪神測建(大阪市福島区)で予備設計まで作成した。
 大阪府や大阪市、産業界が一体となって取り組む水辺の拠点づくり(水と光のまちづくり推進会議)の整備方針が示されたことを受け、一連のまちづくりの中で架け替えることになった。