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北海道建設新聞社
2013/05/22

【北海道】3年間に設備投資1050億円−エアウォーターが中期経営計画 

 エアウォーターは21日、2013―15年度を対象とする中期経営計画「NEXT―2020 Ver・2」を発表した。3年間の設備投資額は1050億円を見込み、高効率化に向け炭酸ガス工場などの増強を継続するほか、新規分野の発電・農業関連にも積極投資する。売上高7000億円、経常利益420億円、純利益230億円の15年度目標も打ち出した。
 「『成長』と『改革』への挑戦」をコンセプトとするVer・2は、売り上げ1兆円を目標とする長期成長ビジョン「2020年度1兆円ビジョン」(10―20年度)の第2段階として位置付ける。
 基本方針に「自社商材でお客様との関係を広げ、深める」「医療、福祉介護、農業、水など、人や暮らしに関わる事業分野を積極的に展開」「産業、ケミカル事業の構造改革でスリム・強靱(きょうじん)な体質を実現、新事業の創出に努める」の3つを掲げた。
 実行施策として、医療、農業・食品、エネルギーの3事業に注力するほか、産業ガス、ケミカル関連事業の体質強化、次期経営計画に向け、海外プロジェクト、発電、新技術の育成を盛り込んだ。
 15年度の売上高目標に掲げた7000億円は、12年度実績を約30%上回る。同社が発足した2000年度の数字に比べると約3・2倍となる。売上高構成比を12年度と比べると、各事業が全て拡大するが、医療・福祉介護、農業・食品、エネルギーなどの非産業系ビジネスが全体の60%を占めることになる。
 3年間の投資額は、設備投資が1050億円、M&A(企業の合併・買収)に600億円を見込む。設備では発電・農業関連に力を入れ、M&Aでは、新規分野を重点とし、海外事業を視野に入れながら全方位で展開することにしている。