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建通新聞社(静岡)
2013/05/22

【静岡】 県 グランシップのスレート安全対策を6月上旬公告

 静岡県は、県コンベンションアーツセンター(グランシップ)のスレート安全対策で、スレート外側にメッシュを設置する改修工事を、6月上旬に総合評価落札方式の制限付き一般競争入札で公告する予定だ。県議会9月定例会で請負契約の議決を得た後に、メッシュパネルの製作に入る計画。2014年11月末の完成を目指す。
 改修工事の概要は、三次元曲面の外壁を覆うのに最も適した形状として、三角形のパネルを使用した「浮かし張り工法」を採用。高所作業車などを使用した無足場工法で施工する。通常時のスレート剥落に対する安全対策を基本に、東海地震・南海トラフ巨大地震などの大規模地震や台風の強風時にも安全性を確保したものとする。また、景観にも配慮する。この他、改修工事期間中に音響設備更新、照明監視制御装置更新などの大規模修繕工事を実施する。
 三角形のメッシュパネル(目空き寸法15_×15_の菱網状メッシュで、線径1・6_のアルミ被膜鋼線製)を使用した「浮かし張り」を、外壁スレート部約8700平方bに施工する。メッシュ材は、太陽光の反射による周辺への光害に配慮して、スレート近似色に塗装する。
 改修工事の基本・実施設計は内藤建築事務所静岡事務所(静岡市葵区)が担当。
 スケジュールは、工事契約の締結後、メッシュパネルの製作に着手し、14年5月の連休明けから現場での施工を開始。11月末の完成を予定している。
 このため、5月連休明けから11月末までの約7カ月間、大ホール、中ホール、静岡芸術劇場を休館する。施設のうち、会議ホール、交流ホール、展示ギャラリー、映像ホール、会議室、練習室、リハーサル室は、5月〜7月末の工事期間中も避難誘導路(正面玄関など)が確保できるため利用可能で、8月〜11月末までの4カ月間は大規模修繕工事のため休館する。
(2013/5/22)


建通新聞社 静岡支社