一般社団法人千葉県建設業協会(鈴木雅博会長、会員516社)は20日、鈴木会長名の文書により、各支部を通じ全会員に向けて、別掲の通り「法令順守に基づく企業活動の徹底」について要請した。一連の事態が、「組織の存亡に係る極めて重大なこと」(同協会)であり、「今後の事業活動にも深刻な影響を及ぼす問題と危惧」(同)したもの。これまでにも同協会では、理事で北総支部長の宮村良典氏らが支部総会の席で、08年に制定した協会の「行動規範」10か条のうち、特に筆頭条項にあたる「法令の順守」について、その徹底を呼びかけていた。
条項文には「経営者自らが率先垂範し、社内体制を整備して独占禁止法に抵触する営業活動等の根絶に向け、企業倫理の構築に努める」とある。今回の鈴木会長名による全会員に向けた呼びかけは、組織としての退路を断つ覚悟を持って、一協会として、これらの事態に対し、真摯に真正面から向き合う姿勢を内外に強く示したものと言える。