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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/05/17

【群馬】高山村、道の駅整備へ向けて着工

 高山村は、中山地内の村営温泉施設ふれあいプラザを道の駅「(仮称)中山盆地」にリニューアルするための改修工事およびそれに伴ってトイレ新設や、村道新設などを整備する。当初予算には工事費5億2693万円、設計等委託費2556万円を確保している。初弾となる村道新設および駐車場改修のための造成など3工事が16日に開札されたほか、内装改修とトイレ新設に向けた建築設計もまもなく見積もり合わせで委託し、6月中には作成を終え7月にも工事の入札を実施したい考え。秋以降も外構工事などの発注を行い、来年3月の供用開始を目指す。

 新設する村道岩の上2号線はL369m、W12m(片側歩道)。主要地方道渋川下新田線から分岐し、ふれあいプラザ駐車場東側に接し同施設南を走る村道へ取り付けられる。ルートは勾配の差が大きく切り土・盛り土を行いながら造成し、本年度は仮舗装工までを予定。沈下した来年度以降に本舗装工を実施する。
 16日に改札した道路工事には駐車場の粗造成工事も含まれている。現在の駐車場5800uは数mの高低差があることから全面を平坦化させ、普通車122台・大型車4台・身障者用2台分を整備する。また敷芝された広場も新たに整備することになり、駐車場の舗装工と芝生植栽工の発注は造成工事が終わる11月ころを見込む。測量設計は測研(高崎市)が昨年度に作成した。
 内装改修はふれあいプラザ内の屋内プールスペース392uを改修し、農産物などの直売所を設置する工事を指す。施設はは1995年に建設されたRC造2階建て。バリアフリー化し情報提供施設や休憩コーナーも作るため、まもなく見積もり合わせなどにより新設トイレを含めた設計を委託する。
 現在の駐車場入り口付近に設置予定の新設トイレは、男子用小7基、大3基、女性用6基、多目的トイレ1室という内容。回廊で直売所と結ぶ計画。建築工事の入札は7月ころに実施し、すぐに着工。温泉施設は営業を行いながら、工事を進める。
 道の駅への登録は早ければことし8月にも行う。本年度は道の駅としての条件を満たす整備が優先される。将来的には芝生広場へプールの設置する構想もある。
 道の駅は、渋川下新田線にあった三国街道の歴史を意識した「人が輝き、伝統息づく星の里」を基本テーマとし、村づくりの拠点施設となる。同線沿いにある県立ぐんま天文台や国道145号沿いにあるロックハート城に訪れる多くの観光客の利用を見込んでいる。直売所のほかにもレストラン、ガイドボランティア事務所、展望台、子ども広場を作り既存の温泉やコテージと合わせ集客を図っていく考えだ。同村は昨年夏に農業・商業団体関係者で構成する検討委員会を設置し、協議を重ねていた。